今年のメジャーリーグは薬物違反者が多発するのか。ゴードンは5人目。その人数は早くも昨年全体に並ぶ
2月12日にヘンリー・メヒーア(ニューヨーク・メッツ)が永久追放となったのを皮切りに、パフォーマンス向上薬(PED)の検査で陽性反応を示すメジャーリーガーが相次いでいる。4月29日に80試合の出場停止となったディー・ゴードン(マイアミ・マーリンズ)で、今年の違反者は5人に達した。昨年は6件の違反があったが、そのうち2度はメヒーアなので、今年の人数は早くも前年と並んでいる。
ピーター・ギャモンズはこうツイートしている。「何人かのエクゼクティブが、ゴードンはリストに載っている数名の一人で、来週はさらにいくつかの名前が出てくるかも、と言っている。そうならないことを願うが、そうなっても驚きではない」
ただ、ギャモンズが懸念するとおりになったとしても、その後も違反者が次々に出てくるかどうかはわからない。昨年の違反者は、4月と7月に処分を受けたメヒーアを除くと、4月までが3人で、5月以降は1人(9月)だった。そこには、オフシーズンというキーワードがあるのかもしれない。ゴードンが陽性反応を示した検査も、スプリング・トレーニング中に行われたらしい。
ゴードンは7月28日に復帰できる予定だ。ただ、マーリンズが今年のポストシーズンに駒を進めても、ゴードンは出場できない。
【追記:5月3日】
5月2日、ロサンゼルス・ドジャースのジョシュ・レイビンが、薬物陽性反応によって80試合の出場停止となった。