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「マリナーズでサヨナラ6度」は球団2位タイ。読売と横浜DeNAでも活躍したロペスらに並ぶ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミッチ・ハニガー(シアトル・マリナーズ)Jun 12, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月12日、シアトル・マリナーズは、2対1でサヨナラ勝ちを収めた。1対1で迎えた10回裏、1死一、二塁の場面で、代打として起用されたミッチ・ハニガーの打球は、二塁手とライトの間に落ち、二塁からオートマティック・ランナーのルーク・レイリーが生還した。

 マリナーズの広報は、球団史上、ウォーク・オフ(サヨナラ)の多い選手として、こう記している。

7--ジム・プレスリー

6--ミッチ・ハニガー

6--ホゼ・ロペス

6--ラス・デービス

5--8選手がタイ

 ハニガーは、6月12日のサヨナラ・ヒットにより、ホゼ・ロペスラス・デービスに並び、ジム・プレスリーに次ぐ球団2位に浮上した、ということになる。

 プレスリーのマリナーズ時代――メジャーリーグの試合に出場したシーズン――は1984~89年、デービスは1996~99年、ロペスは2004~10年だ。ロペスは、2012年までメジャーリーグでプレーした後、読売ジャイアンツ(2013~14年)と横浜DeNAベイスターズ(2015~20年)で計993試合に出場した。マリナーズ以外も含め、メジャーリーグでは、1036試合で92本塁打と215二塁打。日本プロ野球では、198本のホームランと200本の二塁打を打った。安打は、1005本と1001本だ。

 ハニガーは、2016年の夏にアリゾナ・ダイヤモンドバックダイヤモンドバックスの選手としてメジャーデビューし、そのオフのトレードでマリナーズへ移籍した。そして、2022年のオフにマリナーズからFAとなり、3年4350万ドルの契約でサンフランシスコ・ジャイアンツに入団。今年1月のトレードにより、マリナーズへ戻ってきた。

 ハニガーのマリナーズ時代は、2017~19年と2022年2021~22年に、今シーズンだ。2020年は、マリナーズに在籍していたが、プレーはしていない。

 ハニガーが最後の打者となったマリナーズのサヨナラ勝ちは、6月12日の試合が8度目だ。ただ、それらのうち、2017年9月2日と2021年7月24日は、ハニガーに対して投手が投げた球がワイルド・ピッチ(暴投)となり、三塁走者が生還した。なので、この2度は、ハニガーによるサヨナラに含まれていない。

 それ以外の6度は、ホームラン、ホームラン、三塁手のフィルダース・チョイス(野選)に、直近の3度は、いずれもシングル・ヒットを打っている。

 ちなみに、ロペスの6度は、すべて安打。2本目の二塁打以外は、シングル・ヒットが5本だ。2007年6月27日は、ロペスの二塁打により、一塁からイチローがホームインしている。2008年5月27日と2009年5月22日は、ロペスのシングル・ヒットで、どちらも、三塁走者のウラディミール・バレンティンがホームを踏んだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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