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【京都市】右京区 開基1200年高雄山『神護寺』の”神護寺展”と神護寺鐘楼堂のクラウドファンディング

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

和気清麻呂公は、奈良時代末期から平安時代初期にかけての貴族で、身を挺して天皇を守った忠義の人です。

和気清麻呂公の建言により「平安京」に遷都、 造宮大夫として新京の建設に尽力しました。

その「平安京」をプロデュースした和気清麻呂公により開基された高雄山『神護寺』

高津商会でもいつも大変お世話になってる、私が大好きな寺院です。

今では、京都市観光協会さんらも推しの高雄地区。

弘法大師霊場 遺迹本山である『高雄山神護寺』。

高雄山にある『神護寺』はかわらけ投げの発祥地でもあり、その渓谷の美しさには、言葉が出てこないほどです!

一度は誰もが見たことがある「そうだ、京都行こう」のポスターや、日本映画、時代劇の撮影でも知られる大階段も有名です。

紅葉だけでなく、青紅葉の時期も圧巻でどの季節に訪問しても癒してくれます!

天長元年(824)、高雄山寺(たかおさんじ)と神願寺(じんがんじ)というふたつの寺院がひとつになり『神護寺』が誕生しました。

今年は『神護寺』にとって開基1200年の特別な年。

東京国立博物館にて特別なイベント「神護寺―空海と真言密教のはじまり」が行われています。

会場案内図を見ているだけでもその国宝や文化財の多さにため息が出てきます♪

谷内ご住職によるとってもカッコいい「神護寺」の書がまず出迎えてくれます。

この書のための大きな筆を「神護寺」で拝見した時に感動したのを覚えています!

創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」
2024年7月17日(水)~9月8日(日)
前期展示は8月12日(月・休)
後期展示は8月14日(水)~9月8日(日)

神護寺三像「絹本著色伝源頼朝像、絹本著色伝平重盛像、絹本著色伝藤原光能像」など、前期のみ展示の作品もあります!

プレス内覧会の後に、谷内ご住職はじめ、僧侶による関係者のみの特別開眼供養が行われ、その後の関係者内覧会が始まる前にご挨拶が行われました。

本展は824年に正式に密教寺院となった神護寺創建1200年と空海生誕1250年を記念して開催します。
空海が密教を学ぶため唐へ留学して帰国したあと、当時の都である平安京で活動するために住んだお寺が、京都の高雄にある神護寺(当時は高雄山寺)でした。

『神護寺』の本尊であり、平安初期彫刻の最高傑作である国宝「薬師如来立像」は寺外初公開です。

平安時代・8~9世紀の作で、弘法大師空海さんが「神護寺」の前身寺院である高雄山寺もしくは神願寺に祀られていたものを本尊として迎えたと伝わります。

様々な角度から拝見できる「薬師如来立像」様のお姿は惚れ惚れするほどに美しい。

「神護寺」金堂にいらっしゃるお姿とはまた違う表情をされているかのようです。

「薬師如来立像」の背後には、「神護寺」金堂にいらっしゃる十二神将さんや四天王さんらがいらっしゃいます。

この見せ方がなんと言ってもカッコいい!!!今にも動き出しそうです!

国宝「五大虚空蔵菩薩」様もお見えになられました。

約230年ぶりの修復を終えた国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」などもあります。

空海さんゆかりの宝物をはじめ、神護寺に受け継がれる貴重な国宝や文化財の一部が一堂に勢揃い!

天台宗の開祖である最澄さんの名前が記されたわが国宗教史の上で重要な古記録である国宝『灌頂暦名』もあります。

創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

会場: 東京国立博物館 平成館(上野公園)
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
開館時間: 午前9時30分~午後5時
※金曜・土曜日は午後7時まで(ただし8月30日・31日は除く)
※入館は閉館の30分前まで

オリジナルグッズがかなり豊富で、「神護寺」ファンの私は、気がついたら10万円近いグッズの購入をしてました!(汗)

ゲットしたグッズの数々!
ゲットしたグッズの数々!

モンちゃんうちわは本当に可愛くてとっても役に立ちます。

内覧会と初日の2日間にかけて通った挙句、17日以降販売しているTshirtも「神護寺展×一澤信三郎帆布オリジナルトートバッグ」限定バッグもゲット!

文覚上人のキャラクターである「もんちゃん」グッズや豊田弘治さんとのコラボレーショングッズなど盛りだくさん!

手塚治虫作品のキャラクターたちとのコラボグッズも期間限定で販売されています!

秘仏毘沙門天の特別公開

本尊「薬師如来」様や十二神将、四天王がお留守のこの期間、京都の高雄山『神護寺』では、秘仏毘沙門天の特別公開が開催中!

こちらもぜひ、お見逃しなく!

「神護寺鐘楼堂修復」のクラウドファンディングのお知らせです!

「高津商会」もオリジナル侍ムービー撮影などでロケ地として使わせていただきました「神護寺鐘楼堂」。

神護寺の梵鐘は、貞観17年(BC875)に制作され「日本の三名鐘」と伝わります。

詞を橘廣相(たちばなのひろみ)が書き、銘を菅原是善(すがわらのこれよし)が選び、藤原敏行(ふじわらのとしゆき)が文字を揮毫したと伝わり、当時の一流名家の合作として、古来より「三絶之鐘」と称されてきました。

この神護寺の梵鐘がある鐘楼堂の修復の必要が出てきました。

高雄山神護寺|国宝 梵鐘の音を未来へ、鐘楼堂屋根の修復にご支援を
https://readyfor.jp/projects/jingoji

1200年の歴史とともに、和気清麻呂公、最澄、弘法大師空海、そして文覚上人や後白河法皇、源頼朝、板倉勝重など、時代を越え、様々な人々の援助を受けて復興を果たしてきた「高雄山神護寺」。

当山には国宝16点、重要文化財2000点以上におよぶ寺宝や建築物が残されています。1,200年を超える歴史の中、時代の荒波を乗り越えてきた祈りの結晶を、大切に守り継いでまいりました。

私も少しながらもクラウドファンディングでご支援させていただきました。

我が国の大切な文化財や国宝を守るという国民としての、また文化を愛する人としての任務を、少しでもお手伝いできたらと思います♪

神護寺
住所;616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地
tel;075-861-1769

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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