【京都市西京区】西山山麓で満開3日の幻の千限桜 花の寺の西行桜 鳥獣の石庭の枝垂桜 3名刹見頃です!
西山山麓で名高い桜の名所といえば大原野南春日町エリアですね! 花びらが白く、幻の桜と言われる大原野神社の「千眼桜」、西行法師が出家したと伝わる勝持寺の「西行桜」、遠くの東山を借景とした絶景の鳥獣の石庭に咲く「枝垂桜」、これら3名刹はみな同じエリアにあります。2024年4月7日に訪問してみると満開か満開間近でした!
NHK大河ドラマ「光る君へ」でも話題の紫式部の氏神様でもある大原野神社では、春日大社の猿沢の池を模したという鯉沢の池周辺や満開の期間がたった3日間と短いことから幻の桜と言われる「千眼桜」が見事に花を開かせ満開となっていました。ボタンザクラのような花をつける一重の枝垂れ桜です。4月8日には春の例祭が行われます。
真言宗東寺派の別格本山寺院の「法寿山 正法寺」(しょうぼうじ)は、延暦年間(782~806年)に最澄によって「大原寺」として創建された古刹です。境内のあちこちで桜と石とのコントラストが楽しめます。
遠く東山連峰をのぞむ借景式山水庭園、「鳥獣の石庭」とも呼ばれる「宝生苑」の枝垂桜もいい感じで見ごろ、まもなく満開です。
この日はさくら祭りが開催されていて、借景庭園の前で、島田恭江先生の箏・三味線、中山稀山先生の尺八が桜にちなんだ名曲などを演奏し、美しい音色が響き渡りました。
鳥羽院の北面の武士として仕えた佐藤義清が出家して、西行法師となった寺といわれる勝持寺では、その西行法師が植えたとされる西行桜が見事に満開でした。この木で3代目となります。
さすがに「花の寺」とも呼ばれる境内中が美しい桜に埋め尽くされていました。参道や隣接している願徳寺への参道の桜も見ごたえがあります。願徳寺は、今からおよそ1350年前の白鳳時代に開かれた古刹です。本尊に国宝の如意輪観音を有しています。
3名刹は、いずれも隣接していますので、南春日野町のバス停から歩いて廻れます。街中から来られる方は、タクシーの貸切観光などもお勧めですよ! ぜひ西山山麓へ足を運んでみてください!
大原野神社(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1152 075-331-0014
正法寺(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1102 075-331-0105
勝持寺(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1223-1 075-331-0601