【家庭菜園】失敗しないナス栽培 肥料のタイミングは花が教えてくれる!
【家庭菜園】5月に植えるべき野菜『ナス』 ~肥料も水も大好きなので、甘やかして育てるのがコツです~ の続きです。
「整枝」
ナスを定植後、メインの作業は「整枝」です。整枝は初めての方でも失敗しにくい「3本仕立て」にします。
◆3本仕立て
「3本仕立て」と聞くと、イメージ的には難しいような感じがしますが、初めての方でも作業しやすい剪定方法です。植えつけた(定植した)ナスは、光合成を行い、根を伸ばし大きく成長します。
トマトやキュウリと同じように、主枝(一番太い枝、茎)からわき芽(側枝)が出てきます。出てきたわき芽をそのまま伸ばすと、ナスの樹がジャングル状態になり、風通しが悪くなり病気になりやすくなります。これらのわき芽を整理整頓していくことが必要になるので、草丈が30センチ位になったら整枝(仕立て)します。
ナスを傷つけないための整枝
ナスの皮は柔らかく、茎や葉などでこすれると傷がつきやすいので、枝を支柱に誘引してナスが風で揺さぶられないようにします。また、枝を支柱に誘引することで、ナスの1つ1つが大きく重くなってもしっかりと支えるようにします。
「3本仕立て」の方法
最初に支柱を1本立て、主枝を誘引します(真ん中の1本です)。
一番花(一番最初に咲いた花)の下にあるわき芽と、そのさらに下から出るわき芽(合計2本)は、勢いがあるので伸ばします。その2本以外のわき芽は摘み取ります。主枝と合わせて「3本仕立て」となります。
「3本仕立て」でも支柱は必ずしも3本必要ではなく、農家さんがよくされている「V字式」と呼ばれる方法で支柱が2本だけで支える方法もあります。
花を見て追肥のタイミングを知る
ナスは肥料が大好きです。肥料が足りているかどうかは、ナスの花を見て判断することが出来ます。
丸で囲っている部分、真ん中にあるのは「めしべ」です。この「めしべ」が周囲にある「おしべ」より短い場合は、肥料不足の可能性が高いです。ナスは比較的着果しやすいので、きちんと花が咲けば実が出来やすいです。
勇気を出して一番果を早めに収穫
一番花が咲き実が出来ると、最初の実(一番果)を大きくしようと、ナスは栄養を一番果に集中させようとします。それだけでもナスの樹は疲れるのですが、一番果が出来る時はまだ株がそこまで大きくなっていないため、ナスの体力が持ちません。
だからナスの体力を維持するために、一番果と二番果は10センチ程度の大きさになったら早めに収穫します。そうすることで長く美味しいナスを収穫できるようになります。
草勢が弱くなってきたと感じたら、ナスを小さいうちに収穫して、株への負担を小さくします。その際、追肥をするとまた元気になります。
ナスは「更新剪定」と「切り戻し」という作業を行うと、秋まで美味しいナスを食べることが出来ますが、まずは、夏の間にたくさんのナスを収穫しましょう。