ノスタルジックな吹屋の赤い町並みにレトロなボンネットバスが走る!乗車も無料だよ
岡山県高梁市の吹屋ふるさと村には、ベンガラで染められた古い町並みが今も残ります。2022年7月から9月の日曜日には、レトロかわいいボンネットバスに乗ることができますので、こちらをご紹介します!
ベンガラの赤い町並みとボンネットバス
現在、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている吹屋ふるさと村のあたりは、もともと吉岡(吹屋)銅山とともに発展してきました。
酸化第二鉄で顔料などに使用されるベンガラ(弁柄)の産地でもあり、江戸末期から明治時代にかけて巨大な富を築いた当時の吹屋の豪商たちが、ベンガラ色に染めた統一された町並みを作りあげました。
この独特の赤い町並みがあまりにも美しくノスタルジック!
顔料であるベンガラは発色が美しいだけでなく、耐熱性・耐水性・耐光性・耐酸性・耐アルカリ性にも優れ、数々の陶磁器、神社仏閣の装飾などに使われ、日本をイメージする彩りを担ってきました。
そのため備中吹屋は「ジャパンレッド発祥の地 弁柄と銅の町」として日本遺産にも登録されています。
その吹屋ふるさと村を、歩いて観光するだけでなく乗って一周できるボンネットバスが期間限定で登場しました。
乗らなくてもこの町並みの中をゆっくり走るボンネットバスは、レトロで趣があり格好の被写体です。
バスのゴトゴトという揺れも、どこか郷愁を誘います。
吹屋ふるさと村観光で寄りたいスポット
旧吹屋小学校
2022年4月21日に開館したばかりの新しいスポットです。
新しいと言ってもそれは観光名所としての話で、もともとの建物は2012年3月まで現役の木造校舎の小学校として開校していました。
生徒の減少で閉校したのち、保存修理工事を終えて見学できる観光スポットとなりました。
擬洋風建築だった小学校は、当時としてはたいそうハイカラだったのではないでしょうか。また現役終わりごろには全国でも数少ない歴史ある木造校舎でした。
見どころの1つは講堂の二重折上棹縁天井です。非常に凝った造りで豪華ですね。
笹畝坑道
吉岡(吹屋)銅山を復元し、坑内を見学できるよう整備したスポット。一年中15度前後という温度を保っているため、夏場はヒンヤリ涼しさを感じられます。
吹屋ふるさと村のお土産など
ベンガラで染めた陶器、ベンガラ和紙、布製品などは、お手頃で記念になります。また吹屋で生産した柚子胡椒などもオススメです。
この夏はノスタルジックな気分にひたりに、岡山県の吹屋ふるさと村に赤い町並みを訪ねてみてはいかがでしょうか。
吹屋ふるさと村
住所:岡山県高梁市成羽町吹屋
電話:0866-29-2205(高梁市観光協会吹屋支部)
公式サイト:高梁市観光協会吹屋支部(外部リンク)
ボンネットバス運行情報は、高梁市観光協会吹屋支部のイベント情報(外部リンク)をご確認ください
取材協力:岡山県