仕事と家庭の両立に悩むパパとママへ:この世は舞台、人はみなそこで演じる役者
<週休一日が週休二日になっても、悩みはなかなか解決しません。働き方改革と、ワークライフバランスは大切ですが、それに加えて、心の問題を考えてみましょう。>
■忙しいお父さん、お母さん
サザエさんやちびまる子ちゃんの家では、いつも家族そろってご飯を食べています。お休みの日には、のんびり親子で過ごす様子も、よく出てきます。でも、現実は難しいですね。
そんなに早く帰宅できるお父さんは、少数派でしょう。子供と遊ぶ約束をしていても、急に仕事が入ることもあります。
お母さんも、専業主婦よりも働くお母さんが多くなりました。以前なら、パートで働く主婦は、子供の病気や学校の行事で仕事を休むことができました。雇う側も、そういうものだと思っていました。
でも、現在ではそうはいきません。親が平日昼間に学校へ行かなければならないとしたら、ずいぶん前に知らせる必要があります。そうでないと、仕事が休めないからです。
フルタイムで働く人、正社員なら、なおさらです。
例えば、お母さんが看護師で、今日は夜勤が入っていたとします。ところが、子供が熱を出しました。客観的に見れば、大したことはありません。けれども、子供は不安がっています。「母親」としては、病気の子供についていてあげたいでしょう。でも、「看護師」としては当日に夜勤を休むことなんかできません。
では、一体どうすれば良いのでしょうか。
■親たちの悩み:「役割理論」の心理学:この世は舞台、人はみなそこで演じる役者
「この世は舞台、人はみな役者だ」
All the world's a stage,
And all the men and women merely players.
シェークスピアの戯曲『お気に召すまま』のセリフです。
これは、心理学的にも一つの真理です。心理学では、「役割理論」と呼んでいます。
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