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全員主役の興奮がここにも! 『ジャニーズJr.祭り』

杉谷伸子映画ライター

「さいたまスーパーアリーナで追加公演決まりました!」

コンサート中に行われた公開取材でMr.KING平野紫耀が発表すると、『ジャニーズJr.祭り』に湧いていた横浜アリーナにひときわ大きな歓声が上がった。

横浜アリーナ(3月24日〜26日)と大阪城ホール(5月3日)での9公演13万5千人の枠へ85万もの応募があったことを受けて、急遽さいたまスーパーアリーナ(4月8日、9日)の追加公演が決定。この事実が現在のジャニーズJr.の勢いと人気を物語る彼らのコンサートを取材。(3月26日14時公演)

博多座の最年少座長記録を塗り替えて話題を呼んだ平野をはじめ、シアタークリエで恒例の『ジャニーズ銀座』や、EXシアター六本木でのライブなど、それぞれに経験を積んできた彼らが一堂に会する『ジャニーズJr.祭り』。

ジャニーズJr.が横浜アリーナでコンサートを行うのは約5年ぶりのこと。登場するのは、Mr.KINGPrinceHiHi Jet東京B少年SixTONESSnow ManLove-tuneTravis Japanの8グループとフレッシュなジャニーズJr.たち。彼らが揃うコンサートの賑やかさは、まさに祭りそのものだ。

オープニングに続く各グループの紹介メドレーから一気にジャニーズワールドに引き込むと、それぞれのグループのパフォーマンスはもちろん、オールキャストによる『サクラ咲ケ』や『世界に一つだけの花』といった先輩たちのヒットソングソングも楽しませつつ、アクロバットやダンスといったそれそれの個性を生かしたコラボも満載。ローラースケートが武器のHiHi Jetと平均年齢14.8歳の初々しい東京B少年が合体したHiHi B少年。バンドでも魅せるLove-tuneの黒を基調としたロックな衣装と 細身の黒いスーツでのダンスが映えるTravis Japanの競演をはじめ、SixTONES とSnow Man、Mr.KINGとPrinceなど、さまざまなスタイルで楽しませるコンサートはまさに全編クライマックス。

年末年始に帝国劇場で約2ヶ月にわたり上演された『JOHNNY’S ALL STARS IsLAND』は 全員主役をコンセプトに50名を超える出演者が目まぐるしく移り変わるステージを楽しませてくれたが、その熱気と興奮はそのままに、楽曲もたっぷりの尺で楽しませてくれるのはコンサートならでは。

取材陣から各自のグループ紹介を求められると真っ先に応じる積極性が頼もしいジェシーが「SixTONES(読み:ストーンズ)だけに、ズドーン!」ということで、メンバーと一緒に「せーの、ズドーン!」とキャッチーなフレーズを要所でキメて沸かせたり。パフォーマンズのみならず、喋りでも それぞれのグループの持ち味やメンバーの個性が随所にのぞいていた。

ステージは、お祭り気分を盛り上げるにふさわしい360度。外周も東西南北はもちろん、コーナーもステージとして機能するので、オールメンバーが登場する楽曲ではステージ上のどこを見てもエンターテインメントが繰り広げられているのがたまらない。クレーンやリフターを用いないシンプルなステージもまた、全員が主役の印象をより一層深めて、さらなる熱気と興奮で会場を包みこむ。

外周にはローラースケートで滑走するHiHi Jetの躍動感もいきるフロアと同じ高さまで降りるスロープも設けてあるので、そこでは出演者たちがセンター席の観客と同じ目線にまで降りることになる。基本的にステージ上のアイドルを見上げるものであるコンサートの中で、その瞬間がくれるときめきは格別のもの。

さいたまスーパーアリーナでの追加公演の後は、大阪城ホールでの公演が待っている。さらには東京ドームでの『ジャニーズ大運動会2017』(4月16日)にも参加する彼ら。コト消費が人気の時代に ジャニーズJr.たちの活動もますます注目を集めそうだ。

『ジャニーズJr.祭り』

4月8日(土)、9日(日) さいたまスーパーアリーナ

5月3日(水・祝) 大阪城ホール

映画ライター

映画レビューやコラム、インタビューを中心に、『anan』『SCREEN』はじめ、女性誌・情報誌に執筆。インタビュー対象は、ふなっしーからマーティン・スコセッシまで多岐にわたる。日本映画ペンクラブ会員。

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