異例の花見シーズン、半数以上で最早開花 今後は降水量の4極構造で、長雨に
18日(土)は福岡、松山、前橋で、サクラが開花しました。14日の東京を皮切りに、これまでに京都や名古屋など11か所で開花し、そのうちの半数以上で観測史上最も早くなりました。
九州地方で最初の開花となった福岡では午前中、小雨が降っていましたが、昼頃から晴れてきたそうです。
なぜ、今年はサクラの開花が記録的に早いのでしょう。それは冬が寒かったことに加えて、3月の気温が非常に高いからです。高気圧に覆われて、晴れた日が多くなったことも気温を押し上げました。
早く始まれば早く終わってしまうと考えがちですが、3月半ばにサクラが開花すると、花を長く楽しめることが多い。それは寒気や長雨で、気温が低くなるためです。
今後は春の長雨か?
こちらはこの先1か月間の降水量の予想図です。いつもより広い地域、全世界の降水量を予想したものです。青緑色は平年と比べて降水量が多いことを、茶色は降水量が少ないことを示しています。
南米やアフリカ東岸で雨が多い一方で、赤道付近やインド洋東部は雨が少ない予想となっています。そして、日本付近は薄い青で、雨が多い予想ですが、分かりにくいので、拡大しましょう。
日本付近は低気圧や前線の影響を受けやすく、平年と比べて雨が多くなる予想です。特に、西日本と東海・関東は今月末にかけて、天気がぐずつく可能性が高いと思います。
目についたのが赤道から日本にかけて、南北に雨が少ない、多い、少ない、多いと交互に並んでいることです。こういうのを降水量の4極構造と言うのでしょうか。規則性があることにはたいがい意味があります。今月後半は、気温は高いけれども、雨も多くなる。天気の雰囲気が変わりそうです。
【参考資料】
気象庁:全般季節予報支援資料(1か月予報)、2023年3月16日