大野と大野。同じ名字のバッテリーでノーヒッター達成は過去にあった!?

9月14日、大野雄大(中日ドラゴンズ)がノーヒッターを達成した。その球を受けたのは、加藤匠馬と大野奨太だ。加藤の左手に打者のバットが当たり、6回表から交代した。
大野雄と大野奨のように、同じ名字のバッテリーによるノーヒッターは、これまでにあったのだろうか。
9月6日には、千賀滉大(福岡ソフトバンクホークス)がノーヒッターを達成したが、日本プロ野球史上、ポジションを問わず、他に「千賀」という名字の選手はいない。この試合でマスクをかぶったのは、甲斐拓也だった。「甲斐」は過去にいるものの、投手は皆無だ。ちなみに、福岡ソフトバンクのブルペンには甲斐野央がいて、甲斐野と甲斐はバッテリーを組んでいる。
継投やポストシーズンを含め、昨シーズンまでのノーヒッターのなかに「同姓バッテリー」は見つからなかった。高橋直樹は高橋博士(博)とバッテリーを組んだことがあり、1973年の日拓ホームフライヤーズでもチームメイトだったが、この年の6月16日に高橋直がノーヒッターを達成した時は、岡村浩二がマスクをかぶっていた。
では、メジャーリーグではどうなのだろうか。ノーヒッターは、日本プロ野球の約3倍だ。なかには、6投手による継投ノーヒッターも存在する。同じラストネームのバッテリーがいても、おかしくない気がする。
ただ、こちらも「同姓バッテリー」によるノーヒッターは、見当たらなかった。9月1日に3度目のノーヒッターを達成したジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)も、日本プロ野球における千賀と同じく、メジャーリーグ史上唯一の「バーランダー」だ。