Yahoo!ニュース

コゴミの呼び名で売られている美味しい山菜クサソテツを野山で見つける時のコツと調理方法

健啖隊ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

この季節、スーパーマーケットの野菜売り場などでコゴミと言う名前で販売されている山菜を見ることがあります。

コゴミは山菜に良く有るアクが全く無いため、山菜のアクが苦手な人でも茹でたり天ぷらにして美味しく食べる事が出来ます。

コゴミはシダ植物クサソテツの若芽
コゴミはシダ植物クサソテツの若芽

このコゴミの正体はシダ植物の若芽です。

コゴミの植物分類的な正式な名称はクサソテツと言います。

クサソテツは山麓の湿地帯や河川敷に自生する多年生のシダの仲間です。

葉枝が成長すると高さ1m程の均整の取れた逆円錐型に展開します。

成長するとこのような立派な大きさのシダになる
成長するとこのような立派な大きさのシダになる

クサソテツ(コゴミ)は北海道、本州、四国、九州北部の各地に生えています。

山林や河川敷の雑木林の中の木漏れ日が当たるような湿った場所や草原、渓流沿いなどに群生している事が多い植物です。

クサソテツ(コゴミ)を見つける時のコツ

クサソテツは成長すると一つの株に鮮緑色の柔らかい葉「栄養葉」と、葉に艶がなく厚みのある「胞子葉」の2種類の葉を付けます。

冬になると地上部は枯れるのですが、胞子をつける「胞子葉」は茶色い鳥の羽状の立ち枯れとなって翌春まで残ります。

茶色い鳥の羽のような形の立ち枯れた胞子葉
茶色い鳥の羽のような形の立ち枯れた胞子葉

クサソテツが生えそうな湿地帯で、冬枯れして見通しの良い頃にこの立ち枯れた胞子葉を見つけておけば、クサソテツの芽吹きの頃にそこに行けばコゴミに出会えると言う訳です。

胞子葉は立ち枯れて翌年の春まで残る
胞子葉は立ち枯れて翌年の春まで残る

芽吹きの季節になると胞子葉の根本からコゴミが芽を出す。

芽吹きの頃のクサソテツ
芽吹きの頃のクサソテツ

クサソテツの名の由来は成長した時の風貌が蘇鉄(ソテツ)に似ている事によります。

桜が咲く頃から新緑の頃がクサソテツの芽吹きの季節です。

芽吹きが始まると成長は早く、またたく間に食べ頃を逸してしまいます。

このくらいが山菜として食べごろの状態
このくらいが山菜として食べごろの状態

コゴミの調理例

採って持ち帰った直後のコゴミには鰹節のような薄皮が付着している事があります。

鰹節のような茶色い膜が付いている
鰹節のような茶色い膜が付いている

この薄皮は流水に入れて軽くかき回せば簡単に洗い流すことが出来ます。

茶色い膜は流水で洗い流す
茶色い膜は流水で洗い流す

茹でて食べる時は茹で過ぎると、味、色、食感が悪くなるので茹で過ぎは禁物です。

取っ手付きのザルに入れてから熱湯に浸すと目的の茹で時間で全体を素早く取り出せて都合が良いと思います。

取っ手付きのザルに入れて熱湯で1分間茹でる
取っ手付きのザルに入れて熱湯で1分間茹でる

コゴミはアクがないのでアク抜きの必要はありません。

熱湯から上げ粗熱が取れたら食べる事が出来ます。

コゴミはアクが無いのでアク抜きの必要は無い
コゴミはアクが無いのでアク抜きの必要は無い

マヨネーズとわさびを同量に混ぜたものを付けて食べるのがお薦めです。

マヨネーズとわさびを混ぜた物を付けて食べると美味しい
マヨネーズとわさびを混ぜた物を付けて食べると美味しい

販売されているコゴミも美味しいですが、自分で採ったコゴミはもっと美味しいですよ!!

自分で採れば美味しさ倍増
自分で採れば美味しさ倍増

最後までご覧頂きありがとうございます!!

この記事は動画でも御覧頂けます↓

ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

「身近な場所でアウトドア・レジャーを満喫」が健啖隊のメインテーマ。ここでは様々なアウトドアシーンで知っていると役に立つ知識や情報を紹介します。特に魚釣りと釣った魚の調理・山野草・キノコは得意分野です。健啖隊の動画チャンネルでは釣ったブラックバスを料理して食べる動画はギネス級にたくさん公開しています。紹介した料理の数も一般的なソテーやフライから刺身やクサヤ干物まで汎ゆる料理を網羅しています。一度、健啖隊の動画チャンネルをご覧になれば必ずやビックリすると思います。尚、ブラックバスをどう捌けば美味しく食べられるかの要点は健啖隊が実践して見出した方法がウィキペディアでも掲載される程に認知されています。

健啖隊の最近の記事