コゴミの呼び名で売られている美味しい山菜クサソテツを野山で見つける時のコツと調理方法
この季節、スーパーマーケットの野菜売り場などでコゴミと言う名前で販売されている山菜を見ることがあります。
コゴミは山菜に良く有るアクが全く無いため、山菜のアクが苦手な人でも茹でたり天ぷらにして美味しく食べる事が出来ます。
このコゴミの正体はシダ植物の若芽です。
コゴミの植物分類的な正式な名称はクサソテツと言います。
クサソテツは山麓の湿地帯や河川敷に自生する多年生のシダの仲間です。
葉枝が成長すると高さ1m程の均整の取れた逆円錐型に展開します。
クサソテツ(コゴミ)は北海道、本州、四国、九州北部の各地に生えています。
山林や河川敷の雑木林の中の木漏れ日が当たるような湿った場所や草原、渓流沿いなどに群生している事が多い植物です。
クサソテツ(コゴミ)を見つける時のコツ
クサソテツは成長すると一つの株に鮮緑色の柔らかい葉「栄養葉」と、葉に艶がなく厚みのある「胞子葉」の2種類の葉を付けます。
冬になると地上部は枯れるのですが、胞子をつける「胞子葉」は茶色い鳥の羽状の立ち枯れとなって翌春まで残ります。
クサソテツが生えそうな湿地帯で、冬枯れして見通しの良い頃にこの立ち枯れた胞子葉を見つけておけば、クサソテツの芽吹きの頃にそこに行けばコゴミに出会えると言う訳です。
芽吹きの季節になると胞子葉の根本からコゴミが芽を出す。
クサソテツの名の由来は成長した時の風貌が蘇鉄(ソテツ)に似ている事によります。
桜が咲く頃から新緑の頃がクサソテツの芽吹きの季節です。
芽吹きが始まると成長は早く、またたく間に食べ頃を逸してしまいます。
コゴミの調理例
採って持ち帰った直後のコゴミには鰹節のような薄皮が付着している事があります。
この薄皮は流水に入れて軽くかき回せば簡単に洗い流すことが出来ます。
茹でて食べる時は茹で過ぎると、味、色、食感が悪くなるので茹で過ぎは禁物です。
取っ手付きのザルに入れてから熱湯に浸すと目的の茹で時間で全体を素早く取り出せて都合が良いと思います。
コゴミはアクがないのでアク抜きの必要はありません。
熱湯から上げ粗熱が取れたら食べる事が出来ます。
マヨネーズとわさびを同量に混ぜたものを付けて食べるのがお薦めです。
販売されているコゴミも美味しいですが、自分で採ったコゴミはもっと美味しいですよ!!
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