三嶋大祭りで訪ねたい 三島の「混まない」観光名所
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
三島市では、8月17日(木)までの3日間、三嶋大祭りが開催されます。三嶋大社は、地域で最も格式が高い伊豆国一宮であり、源頼朝も戦勝祈願。最寄りの三島広小路駅までが、お祭りの会場(歩行者天国)となり、山車シャギリ大会、頼朝公旗挙げ行列、各種の踊りなどが催されます。
今回は、三嶋大祭りの前後に回ってみたい観光スポットを、穴場を含めてご案内します。
穴場となる三島駅の北側には、富士山の活動の痕跡!
そもそも三島の市街は、三島駅の南側に開け、三嶋大祭りも南側となるため、三島駅の北側は落ち着いています。新幹線ホームに近いのが北側です。
三島駅の北口の広場には、富士山の溶岩が見られます。三島駅周辺や北側の一帯は、富士山の溶岩流が流れ込んだ場所です。
三島駅の北口の広場の地下は、実は溶岩の洞窟になっています(見学は不可、案内版あり)。
また、三島駅を背に左手にも、溶岩でできた石垣があり、写真(右)の道路やトンネルは、鉄道の跡地です。(跡地を歩くと、途中駐車場で途切れますが、出発地の工場に徒歩数分でたどり着きます)
タクシー7分で噴火の痕跡の絶景!
富士山の溶岩に興味がわいたら、駅前常駐のタクシーで約7分、鮎壺公園を目指してみましょう(JR御殿場線下土狩駅から徒歩圏)。
何の変哲もない住宅地ですが、下り坂が気になります。この先には何があるのでしょうか?
住宅地のど真ん中に、壮大な滝が! その名も鮎壺(あゆつぼ)の滝。富士山の溶岩が作り出した、自然の奇跡です。地元の高校生も「神秘的で圧倒されます」と勧めます。
地元の方のなかではよく知られますが、観光地としての知名度は乏しく、訪ねる人はわずかです。近くに駐車場もありますが、JR御殿場線下土狩駅から住宅地を少し歩くと、立地がよくわかり、感動もひとしおです。
鮎壺公園から三嶋大祭りの会場の三島広小路駅までは、タクシーで10分(約1060円、迎車料金除く)。本数は少ないですが、下土狩駅を出て、三嶋大祭りの会場である広小路を通るバスもあります(富士急シティバス・三島駅行き7:48、8:33、9:23、10:33、12:43、15:13、15:58、16:53、17:18、17:58)。
鮎壺の滝や周辺は、下のページがくわしいです。
湧水の絶景 柿田川湧水池は、地元の人しか来ない隠しスポット
三嶋大祭りの会場に近い、三島駅の南側でも、少しずらせば、観光客が訪ねない穴場があります。三島駅からバスで約13分、柿田川湧水公園前で降り、柿田川湧水公園を目指します。
地元の方は、サントムーン柿田川というショッピングモールのついでに訪ねることが多い場所です。サントムーン柿田川は、気軽な食事(柿田川十割そば 元年堂など)も可能です。写真は、なぜか階段を降りて向かう展望台。なぜ低い位置にあるのでしょうか?
展望台のすぐそばには、富士山からのエメラルドブルーの湧水が沸く井戸! かつて工場が使っていた井戸がそのまま残されています。
実は、知る人ぞ知る隠れインスタ映えスポットです。空や木々と一体化するエメラルドブルーの湧水は、見事です。
徒歩5分で多くの人が見逃す柿田川の清流
柿田川公園の展望台から、公園内を南に約5分。エメラルドブルーの井戸を見に来た観光客も見逃がしがちなのが、柿田川の清流。
実は、複数ある井戸をはじめ、随所から沸いた富士山の湧水が柿田川の源流。地元の方はよく知っており、地元の高校生も「夏に行くと、とても涼しいです」と勧めます。
さらに柿田川の源流が見える公園内の場所(八つ橋と呼ばれる)から東に抜ける道があり、ラーメン屋さんが2軒。いずれも地元の方のみが訪ねる人気店で、三嶋大祭りの影響は少ないかも知れません。
ラーメン猪のししは、濃厚で地元の学生にも人気。チャーハンもおいしいです(原則第3火曜日は定休)。となりのラーメンろたすは、まるでカフェのような個性的なラーメン店です(原則水曜日定休)。
周辺には清水小学校前のバス停があり、三嶋大祭りの会場である広小路まで、路線バスが出ています。(柿田川湧水公園前からも広小路にバスが出ています)
多少混むはずも、ぜひ見たい今年の楽寿園、美しい源兵衛川
三島駅周辺で時間がない場合、南口すぐにある楽寿園が定番です(入園料300円)。多少混むと思いますが、新幹線駅前とは思えない、広大な公園です。
見所の小浜池は、渇水に悩まされる年が多いのですが、今年は満水まで10センチ(8月13日現在)の絶景が見られる貴重な年です。
園内の動物園では、レッサーパンダが人気。真夏の昼間は寝ていることが多いですが、小雨ならチャンスかも知れません。
やや気づきにくいですが、楽寿園は南にも出口があります(入場は不可。再入場不可)。南の出口を出て左に向かうと、源兵衛川の素晴らしい景色が待っています。
源兵衛川は、富士山からの湧水が、楽寿園の小浜池を経由して流れますので、目を見張るきれいな水です。
なお、小浜池がカラカラの渇水状態の年でも、なぜか源兵衛川に水が豊かなのは、三島の七不思議。三島滞在中に謎を解くのも、面白いかも知れません。
ブラタモリ風 三島の清流・源兵衛川の水は密輸品?|三嶋大祭りの観光に
通常、絶妙な水深が保たれていますので、岩のブロックの上を下流に進めます。なお、三嶋大祭りの日は、混んでいるかもしれません。
ブロックの上を進むと、好都合なことに、三嶋大祭りの会場に近い、うなぎの有名店桜家の近くに出ます。うなぎは、首都圏のお店とはやや異なりあっさりした味わいですが、ふっくらとし自然な味が楽しめます。
普段から混んでいますが、三嶋大祭りの日は、さらに多くの人が訪ねるはずです。
おすすめは、桜家を背に右斜め向かいの呉竹(くれたけ)。店内がかなり広いです。
ハンバーグが絶品。
なお、ご当地グルメの三島コロッケなら、食べ歩いたなかでは、三嶋大社にも近い大村精肉店(テイクアウトのみ)がおすすめ。
少し変わったところでは、森永のアイスバー・パルムをトッピングできるパルモフジもあります。「パルムの専門店です。アイス、コーティングされているチョコ、トッピングまで自分で選べるので、好きな味に自由にカスタマイズできるところがオススメです!」(地元の高校生)
ぜひ、三嶋大祭りだけでなく、富士山の溶岩や湧水がポイントとなる、三島の町歩きも楽しんできてください。
鮎壺の滝や周辺は、下のページがくわしいです。
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