ベビーベッド卒業後はどこに寝る?月齢別・安全で快適な寝かせ方【専門家解説】
そろそろベビーベッドを卒業させたいけれど、その後はどう寝かせたらいいのだろう?
そんなふうにお悩みのママ・パパもいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、私のところに寄せられるお悩みとしても、ベビーベッドの卒業時期やその後の寝かせ方については割と多くあります。
この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、ベビーベッド卒業後寝かせる方法について解説していきます。
ベビーベッドの卒業時期
ご自宅のベビーベッドがいつまで使用可能かは取扱説明書やメーカーのサイトでご確認いただければと思いますが、一般的には
・通常サイズ(70×120)→ 生後24ヶ月まで
・ミニサイズ(60×90) → 生後12ヶ月まで
ということが多いです。
乳幼児睡眠コンサルタントの視点から言えば、適応月齢ならばなるべく長くベビーベッドを使うことを推奨してはいます。
なぜなら、ベビーベッドが赤ちゃんのために作られた専用の空間で1番安全な寝床だと言えるからです。
しかし、何が何でも2歳までベビーベッドで寝かせてください!ということではありません。
ママやパパがいろいろ試してみたものの、ベビーベッドはもう無理!と思うのであれば、それは結論が出てしまっているので無理やりベビーベッドで寝かせるのは精神的にも苦痛になってしまいかねません。
また、いくら床板下げても自力で脱出してしまうこともありますよね。
ベビーベッドに寝かせることそのものがつらかったり、逃げ出してしまったりする場合は卒業を検討するタイミングです!
卒業はどうやって寝かせる?
では、ベビーベッド卒業後の寝かせ方としてはどのような選択肢があるのでしょうか。
ここでは4つの方法を挙げながら、適応年齢やそれぞれのメリットデメリットについてご紹介していきます。
①お布団を使う
高さのあるベッドをやめて、お布団に切り替える方法です。
こちらの方法は小さいお子さんでも可能な安全性の高い方法であることがメリットです。
2歳を過ぎてベビーベッドを卒業する場合だけでなく、2歳未満の子が何らかの事情でベビーベッドから切り替えていきたいという場合にも採用していただけます。
お布団を敷いてそこに寝るだけでももちろん良いのですが、おすすめはベビーサークルで囲む方法です。
なぜサークルで囲うかというと、お互い干渉しあわないほうがよく眠れるからです。
写真のようにサークルで囲わなくとも、子供のお布団を親の布団と距離を離しておくというのもありです(我が家は寝室が狭いのでできませんでしたが…)。
ぴったり並べてしまうと、特に0歳の子の場合は親の布団がかかってしまうことが窒息リスクになってしまうということも考えられますのでご注意ください。
↓我が家で使用しているベビーサークル・それを選んだ理由は下記の記事でご紹介しています
②キッズベッドを使う
2歳を過ぎてベビーベッドを卒業する場合、キッズベッドに切り替えていくことも可能です。
キッズベッドまたはジュニアベッドと呼ばれたりもしますが、大人のベッドよりも小さく作られた子供用のベッドのことを指します。
子供向けのかわいいデザインのものも多く、サイドガードが付いている商品が多いことが特徴です。
現状ベビーベッドで1人で寝られていて、今後もひとりで寝られるように引き続き環境を継続していきたいという場合、キッズベッドを使用していただくのがおすすめです。
※注意※
ベッドガードという転落防止の商品がありますが、ベッドガードは一歳半までは使用不可です(取扱説明書にも必ず記載があるはずです)。ベッドガードとマットレスの間に顔が挟まって亡くなってしまった事故事例もありますので、ご注意ください。
③シングルベッドにする
この方法は4-5歳以降におすすめです。メリットは、大人まで使えることです。
ただし、大人用のシングルベッドの場合は、先程のキッズベットやジュニアベットのところでご紹介した転落防止のためのベッドガード(サイドガード)がついてないことがほとんどなので、代わりのものを別売でつけてあげるなどの対応が必要になります。
※1歳半以上であることが必須です
また、大人用のやわらかいマットレスは骨や筋肉が出来上がってない小さい子にとって、寝返りがしづらかったり、沈み込みが深過ぎたりするので、できるだけ硬めのマットレスを選んであげましょう。
④大人ベッドに添い寝
0歳児には推奨できないスタイルです。ベッドガードを取り付けることを考慮すると、1歳半以降のお子さんに検討していただける方法です。
0歳に推奨できない理由を記載しておきます。
・大人の掛け布団がかかって窒息の恐れがある
・ベッドの横や足元側から転落の恐れがある(ベッドガードの使用は1歳半〜)
・やわらかい大人用のマットレスは窒息および骨や筋肉の発達を妨げる恐れがある
・大人と添い寝して体温が上昇しすぎることにより、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めてしまう
上記の理由から1歳半以降を推奨しています。それまでは添い寝をするならお布団にしましょう。
ちなみに…わたしはそうとは知らずにキングベッドに添い寝してしまっていた時代があったのですが、(幸い上記のような事故は起きませんでしたが、何度かベッドから転落はしました)ぶつかり合いが多くて非常に寝づらく、また子ども自身の寝かしつけの癖が強くなってしまいイライラしたのを覚えています。
安全で快適な睡眠環境のために
ベビーベッド卒業後の睡眠環境として、①布団で添い寝 ②キッズベッド(ジュニアベッド) ③シングルベッド ④大人のベッドで添い寝 の4つの方法をご紹介させていただきました!
それぞれメリット・デメリット、注意ポイントもありましたので、ご検討の際はもう一度ご確認いただければと思います。
お子さんはもちろん、ママ・パパにとっても安全で快適に眠れる睡眠環境を作るため、月齢に合わせて、ご家庭のスタイルにあったものを選んでくださいね♪
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
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