間もなくゴング! 全勝同士のWBAライト級タイトルマッチ
ついに今夜、WBAライト級チャンピオンのジャーボンテイ・“タンク”・デービスvs.同2位のフランク・マーティン戦のゴングが鳴る。
前日計量をデービスは133.4パウンド、マーティンは134.4パウンドでパスした。最終記者会見での両者の発言をお伝えしよう。
29戦全勝27KOのチャンピオンは言った。
「ヤツを粉々にぶっ裂いてやる。ファンの目の前でな。俺が人々に『何かが起こるぜ』と話す度に、何が起こるか知ってるだろう? まだヤツには、何も起きちゃいない。でも、試合当日、俺がヤツに触れた折、どうにかなっちまうさ。ヤツは俺が見たことのないものを出せるかな?
是非、会場に足を運んでほしい。文句の無い前座だし、メインも素晴らしい試合になるから。ポップコーンやジュースは買わず、しっかり見届けてくれよ。待ち望んだ日が来るんだ。最高のパフォーマンスをお見せする。
実際のところ、ヤツは震えている。昨日、ヤツが一人だけの時には、偉そうなことを抜かしていた。もうすくショーが始まるんだ。ヤツは確かにトップレベルだ。でも、勝つことよりもノックアウトされないことだけを考えているようだ。ヤツはただただノックアウトされないように努めるだろう。
ヤツの動きはすべてが本物じゃない。フットワークも規則正しくて、平凡だよ」
18戦全勝12KOのチャレンジャーも話した。
「間もなく試合だな。我々は、そのためにここにいる。前にも言ったように、タンクが俺に、ぶっ倒す機会を与えてくれたことに感謝するよ。野郎は俺みたいな人間と戦った経験が無いな。
負けたくはないだろうが、タンクは敗者になるさ。俺の予想通りに野郎が動けば、デービスがノックアウトされる姿を世界中の人が見ることになる。彼が狂った戦いをしても、眠ることになるぜ。いい試合を期待してくれ。全てを出し尽くすよ。
野郎は、今が誰の時代だか分かっているので、懸命に練習しただろう。研ぎ澄まされてるよ。現実を知っているからな。
チャンスを得たのはありがたいが、勝つまで実感は湧かない。俺はこれまで努力してきた。だからここにいる。勝利を手に入れなければ。
野郎は対戦相手全員に深いダメージを負わせようと出てくる。でも、我がチームはそれについて何一つ不安材料が無い。タンクがどんな戦い方を選択しても、準備はできているんだ。
これは俺の戦いだ。俺がやり易いように、リングを支配する。野郎はパンチ力があるが、問題じゃないね」
デービスはパウンド・フォー・パウンドKINGであってもおかしくない男である。一方、無敗のチャレンジャーも苦労人だ。果たして、どんなファイトとなるか。