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JR北海道「札幌ー桑園間」信号トラブルで混乱続く ダイヤ乱れは旭川・名寄・網走方面にも拡大

鉄道乗蔵鉄道ライター
特急ライラック号(写真:MaedaAkihiko CC BY-SA 4.0)

 2024年10月20日あさ、JR北海道の桑園ー札幌間で発生した信号トラブルの影響で、一時、小樽ー札幌間が運転見合わせとなった。これにともなって小樽ー札幌間の高速バスが積み残しが発生するほどの混雑状況となっていたことは記事(JR北海道「小樽ー札幌間」、信号トラブルで一時運転見合わせ 高速バス大混雑で積み残し発生も)でも詳しく触れているが、列車ダイヤの乱れは小樽ー札幌間のみならず、札幌都市圏の快速・普通列車や札幌駅を発車する特急列車にまで影響が及んでいる。

 筆者は9時15分に小樽駅前から高速いわない号に乗り、札幌駅前のバス停に到着したのは10時15分過ぎのことだった。このあとは11時発の特急ライラック13号と旭川から特急大雪1号に乗り継ぎ遠軽駅に向かう計画だ。しかし、札幌駅の改札口前に到着すると、小樽方面と旭川方面に向かう列車の電光掲示板は真っ黒だったほかは、信号トラブルの影響が及んでいない学園都市線を除いて、新千歳空港行の快速列車1本と北広島行の普通列車1本の表示しかなく、ダイヤの乱れが広範囲に及んでいることが理解できた。

 当然、筆者の乗る予定だったライラック13号についても発車案内が表示されていなかったことから改札口の駅員氏に聞いたところ「運休にはなっていないので、発車番線が決まり次第、案内表示が出ます」という話だった。その後、10時45分頃になりライラック13号が10番線から発車するという案内が表示された。そして、札幌駅の10番線に向かうとすでに列車が入線済みであった。車内清掃が終わった10時52分頃にドアが開き客扱いを開始。接続列車の到着を待っておよそ5分遅れでの発車となった。

 特急ライラック13号は、札幌駅を発車しても自慢の瞬足ぶりを発揮できずに徐行運転が続く。やがて車掌さんからのの「ライラック号の前を走っている普通列車が遅れている影響で徐行運転を行っている」という車内放送が流れた。その後もどんどん遅れが拡大し、次の岩見沢駅には12分遅れで到着。岩見沢駅を発車すると収穫の終わった石狩平野の広大な田園地帯の中を高速走行で駆け抜けていったが、それでも終点の旭川駅には13分遅れの12時38分頃に到着した。旭川駅からは特急ライラック13号に接続している名寄行普通列車と美瑛行普通列車については、すでに発車時刻を過ぎているが、ライラック号からの乗客の乗り換えを待って発車するという。筆者が旭川駅から乗り継いだ網走行特急大雪1号についても、本来の発車時刻が12時41分のところ5分遅れでの発車となった。

 なお、JR北海道公式運行情報によると、午前中の函館方面の特急北斗号や釧路方面の特急おおぞら号にも大幅な遅れが生じていたようだった。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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