怒るのではなく叱る!子どもの問題行動が改善する叱り方ステップ!
お子さんが何か悪いことをしてしまった時、感情的に物を言ってしまっていますか?もしそうだとしたら、それは”怒る”です。”叱る”とは理性的な対応のことです。
”怒る”を繰り返していると、お子さんは「聞いて反省している振りをすればいいや」「ごめんねって言えばいいや」「バレなければ怒られない」という思考になり、何回も同じことを繰り返してしまいます。
”叱る”をしっかり行うことができれば、お子さんも問題となった行動がいけない理由を心から理解し、納得感を持って改善に向かうはずです。
今回は叱る際の5つのステップをご紹介いたします。少しでも困っている保護者の方、お子さんの参考になれば嬉しいです。
また、応用すれば大人同士の関係にも使えると思うので、参考にしていただければと思います。
5つの叱り方ステップ
1.子どもと向き合う
物理的に向き合うということです。
まず、お子さんの正面に行き、お子さんと同じ高さで目を合わせてから話を始めましょう!
ただ、目をそらすお子さんもいると思います。その時に「目を見て!」と執拗に注意すると、両者そこにばかり意識が向いてしまうので、体が向いていたらOKとしましょう。
2.聞く姿勢を掴む一言
体勢が整ったら、お子さんが話を聞こうと思える一言を伝えましょう。
「なんでそんなことしたの!?」「いけないよね?」と最初から強く責めるのはNG。心を閉ざしてしまいます。
「□□されて○(人)は悲しかった」
「すごく嫌な気持ちになってしまった」
など感情を伝えます。そうすると「はっ」となってくれることが多いです。
3.子どもの気持ちを聞く
「何か嫌なことがあったの?」
「楽しそうだと思ってやってみたの?」
このような問いかけをして、その行動をした時の感情や考えについて聞き理解を示すことが大切です。この時、真剣さが伝わるよう声のトーンを低くしたり、話をしやすいようまくしたてず穏やかに聞きましょう。
お子さんは相手が聞いてくれたということで、叱る側の話も受け入れやすくなりますし、自分の行動を振り返ることもできます。
4.子どもと約束をする
「気持ちは分かる。でもいけなかったよね」
「どうすればよかったかな?」
「次はこうしていこうね!」
気持ちを聞き出し、反省まで見えたらしっかり問題行動を繰り返さない約束をしましょう。
お子さんが、いけなかった行動について理解しているか一緒に確かめながら約束します。この時「次同じ事したらこうだからね」と脅すのはNGです。
5.改善が見えたら随時伝える
なかなかすぐには改善しないと思いますが、少しでも改善している様子が見えたら、それを認めて褒めましょう。お子さんがしっかりいけないことを理解し、直そうと頑張っている証拠です。
叱られた後、良いところ・努力は誰も見てくれないと思うと、また同じ行動を繰り返してしまいます。悪い行動だけでなく、問題行動が改善してきている過程にもしっかり目を向けましょう。
まとめ
- 子どもと向き合う
- 聞く姿勢を掴む一言
- 子どもの気持ち聞く
- 子どもと約束をする
- 改善が見えたら随時伝える
感情的に”怒る”のではなく理性的に”叱る”。
大人も子どもも一緒だと思いますが、冷静に向き合うことで、真剣に相手の話を聞く姿勢が整い、少しずつ問題行動の改善に繋がります。
叱る側のコントロールがなかなか難しいですが、成長過程のお子さんのため、お子さんとの良好な関係を築くために頑張りましょう!