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ジャッジは31本目のホームランで6月を終える。2度目の60本塁打以上なら史上3人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Jun 30, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月30日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、シーズン31本目のホームランを打った。

 ヤンキースは、86試合を終えている。レギュラーシーズンの残りは、あと76試合だ。86試合で31本塁打を、レギュラーシーズン全体の162試合に換算すると、58~59本塁打となる。ジャッジは、2年前に62本のホームランを打った。そのシーズンは、ヤンキースが86試合を終えた時点で30本塁打だった。

 2022年は、86試合目までが10.60打数/本、87試合目以降は7.88打数/本。今シーズンは、ここまで9.71打数/本だ。

 シーズン60本塁打以上は、2022年のジャッジが延べ9人目。サミー・ソーサマーク・マグワイアは、複数のシーズンで60本以上のホームランを打っている。ソーサは、1998年が66本塁打、1999年が63本塁打、2001年は64本塁打。マグワイアは、1998年が70本塁打、1999年は65本塁打だ。

 シーズン50本塁打以上を記録した選手とその回数は、以下のとおり。

筆者作成
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 バリー・ボンズは、2001年に73本のホームランを打ち、マグワイアが持っていたシーズン記録を塗り替えたが、その前の15シーズンとその後の6シーズンは、いずれも50本塁打に達していない。ボンズの通算762本塁打は、誰よりも多い。

 一方、通算714本塁打のベーブ・ルースは、50本塁打以上のシーズンが4度。この回数は、マグワイアとソーサに並ばれたものの、今でも最も多い。ルースの4度は、1920~21年(54本、59本)と1927~28年(60本、54本)。あとの2人は、4シーズン連続。マグワイアが1996~99年(52本、58本、70本、65本)、ソーサは1998~2001年(66本、63本、50本、64本)だ。

 ジャッジは、今シーズン、あと19本のホームランを打つと、3度の50本塁打以上となる。1度目は、2017年の52本塁打だ。

 ボンズとルースの他に、通算700本塁打以上は2人いて、どちらも、50本塁打以上のシーズンはない。通算755本塁打のハンク・アーロンと通算703本塁打のアルバート・プーホルスは、それぞれ、1971年の47本塁打と2006年の49本塁打が最も多かった。

 また、1961年に61本塁打のロジャー・マリスは、12シーズン中11シーズンが40本塁打未満だ。1996年に50本塁打のブレイディ・アンダーソンのように、他の14シーズンは25本塁打未満という選手もいる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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