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「オープナー」はここから始まった◆最も多くのノーヒッターを導いた捕手…【5月19日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
セルジオ・ロモ Jun 18, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

◆2018年5月19日

タンパベイ・レイズのセルジオ・ロモが、通算589登板目に初先発。これは、トロイ・パーシバルの639登板目(2007年9月30日)、トッド・ジョーンズの633登板目(2003年6月7日)、チャック・マクエルロイの604登板目(2000年9月20日)に次ぐ「遅さ」。ロモはこの試合で打者3人と対戦し、いずれも三振に仕留めた。翌日も先発マウンドに上がり、1.1イニングを無失点。ケビン・キャッシュ監督が用いたこの起用法は「オープナー」と呼ばれるようになり、レイズ以外にも広がった(「 「オープナー」は有効なのか。レイズの起用を検証する」)。

◆2010年5月19日

史上初めて「8-2-6-3」のトリプル・プレー(三重殺)が成立する。無死一、二塁の場面で、ワシントン・ナショナルズのクリスチャン・グーズマンが打ったライナーを、センターを守るニューヨーク・メッツのエンジェル・パガーンが好捕。ボールは、パガーンからマウンド付近にいた捕手のヘンリー・ブランコ、ブランコから遊撃手のホゼ・レイエス、レイエスから一塁手のアイク・デービスへ転送された。

◆2008年5月19日

ボストン・レッドソックスのジェイソン・バリテックが、マスクをかぶって4度目のノーヒッターを導く。バッテリーを組んだ相手は、2001年4月4日が野茂英雄、2002年4月27日がデレク・ロウ、2007年9月1日がクレイ・バックホルツ、そして、この日はジョン・レスター。2015年7月25日には、フィラデルフィア・フィリーズのカルロス・ルイーズが、バリテックの4度に並んだ。

◆1962年5月19日

セントルイス・カーディナルスのスタン・ミュージアルが、通算3431本目のヒットを打ち、ホーナス・ワグナーを抜いてナ・リーグ記録を更新する。現在、ワグナーの通算安打は3420本とされることが多いが、当時は3430本が定説だった。ミュージアルは通算3630安打。カーディナルス一筋にプレーし、「スタン・ザ・マン」と呼ばれた。

 5月18日のMLBは、こちら。

40歳で完全試合◆GMが監督就任◆最も多くの本塁打を打ったスイッチ・ヒッター…【5月18日のMLB】

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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