神田沙也加さん突然の死去報道:悲しんでいる人のために
■神田沙也加さん、突然の訃報
女優、歌手、声優の神田沙也加さんが、亡くなられました。
はじめは松田聖子さんと神田正輝さんの娘として見られることが多かったかと思いますが、映画「アナと雪の女王」のアナ役の日本語吹替えを担当し、絶賛されました。舞台にも多く立ち、菊田一夫演劇賞も受賞しています。
その神田沙也加さんの訃報が突然流れました。主演舞台の公演で訪問していた札幌のホテルで、転落死されたということです。
報道によれば、事件性はなく、自殺の可能性も含めて警察の調べが進められています。
ご家族はもちろんのこと、仕事関係者、そしてファンのみなさんに、衝撃と悲しみが広がっています。
■神田沙也加さんと私たちの心
今回の出来事の詳細は不明です。もしかしたら、わからないままかもしれません。
ご家族、仕事関係者、ファンのみなさんの苦しみは続きます。
有名人の突然の訃報は、多くの人々に衝撃を与えます。
ご家族、芸能界から、一般のファンの方々まで、強いショックを受けている人には、周囲が寄り添いましょう。強い芸能人なら大丈夫ということはありありません。ただのファンなら大したことはないだろうということもありありません。
「大丈夫?」と質問して「大丈夫」と答える人は、たいてい大丈夫ではありません。
泣き崩れている人も心配ですが、元気にふるまっている人も心配です。心の傷は外からは見えないのです。
「悲しんでいる人は幸いです。その人は慰められるからです」(マタイによる福音書5章4節)
悲しんでいる人のどこが幸いなのかと思いますが、一人ぼっちで悲しみをこらえている人よりも、悲しみを誰かに表現できる人は、幸いなのでしょう。
慰めは、きっと来るのでしょう。
神田沙也加さんが演じてきた「アナと雪の女王」や「マイ・フェア・レディ」。そこには、人生の素晴らしさが描かれています。そこに嘘はありません。役者は亡くなっても、その思いは残り、作品は残ります。
とても残念な最期ではありましたが、あの素敵な笑顔や歌声は、作品の中に、私たちの心に残ります。
「ねえ、ドアを開けて」(「アナと雪の女王」で、部屋に閉じこもる姉エルサ(松たか子さん)に、アナ(神田沙也加さん)がドアをノックし語りかける言葉)。私達も、その思いを引き継ぎましょう。
私達も、誰かの心のドアをノックしましょう。
私達も、心のドアを開けて、話をしましょう。自分の悲しみを、不安を、将来の夢を。
<アナと雪の女王 『雪だるまつくろう』の歌詞と映像の意味を心理学で解説>
<芸能人、有名人の突然の死の受け止め方>2021.12.21
<いのちの電話>
*ご指摘を受け一部修正 12/20. 18:45,22:40