Yahoo!ニュース

大谷もオズーナも本塁打は打たず、4本差のまま。オズーナは走者一掃の二塁打で、打点トップに返り咲き

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)Jun 28, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 前日までにナ・リーグで12本塁打以上の25人中、6月28日にホームランを打った選手は、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)しかいなかった。アロンゾは、17本目のホームランを打ち、8位タイから5位タイに浮上した。

筆者作成
筆者作成

 本塁打トップ2のうち、25本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、打点もなく、11試合連続打点とすることはできなかった。一方、21本塁打のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)は、満塁の場面で二塁打を打ち、3打点を挙げた。

 前日の時点で、ナ・リーグの打点トップ3は、65打点のアレック・ボーム(フィラデルフィア・フィリーズ)、64打点のオズーナ、61打点の大谷だった。6月23日~27日の5試合とも、オズーナは、ホームランも打点もなく、21打席で18打数3安打に終わっていた。その間に、計4打点を挙げたボームに追い抜かれたが、6月28日の3打点――ボームは打点なし――でトップに返り咲いた。もしかすると、ここから、また打ち始めるかもしれない。

 なお、ボームのチームメイト、20本塁打のブライス・ハーパーと17本塁打のカイル・シュワーバーは、6月28日に揃って故障者リストに入った。痛めたのは、ハーパーが左の太腿裏、シュワーバーは左の股関節だ。

 ア・リーグでは、本塁打ランキングの3位に並んでいた2人のうち、ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)が22本目のホームランを打った。

筆者作成
筆者作成

 ラミレスは、このソロ本塁打で73打点目を挙げたが、ラミレスよりも打点の多い唯一人の選手、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)との差は、広がっている。ジャッジは、満塁からのシングル・ヒットで2人を生還させ、80打点にリーチをかけた。

 また、ヤンキースでは、ホアン・ソトが20本目のホームランを打ち、ジャッジとともに、今シーズン3組目の20本塁打デュオを結成した。ア・リーグで20本塁打以上は、ソトが6人目。ボルティモア・オリオールズ、ガーディアンズ、ヤンキースの3チームに、それぞれ2人だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事