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サヨナラ勝ちの多さは、強さの証なのか。今シーズンのドジャースは勝率もサヨナラ勝ちも30球団トップ

宇根夏樹ベースボール・ライター
マックス・マンシー(前)とコディ・ベリンジャー Aug 21, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月21日、ロサンゼルス・ドジャースは、シーズン11度目のサヨナラ勝ちを収めた。これは、両リーグで最も多い。一方、ボルティモア・オリオールズのサヨナラ勝ちは、8月11日の1試合だけ。ドジャースのシーズン勝率.656(84勝44敗)は両リーグ・ベスト、オリオールズの.323(41勝86敗)はワースト2位だ。

 けれども、強いチームはサヨナラ勝ちが多く、弱いチームはサヨナラ勝ちが少ない、とは限らない。ニューヨーク・ヤンキースの勝率.648(83勝45敗)はドジャースに次ぐが、サヨナラ勝ちは20位タイの4試合だ。テキサス・レンジャースの勝率.492(63勝65敗)は18位ながら、サヨナラ勝ち8試合は3番目に多い。

 また、1959年のピッツバーグ・パイレーツは、1日2試合のサヨナラ勝ちが2度あり、歴代最多のサヨナラ勝ち18試合を記録したものの、シーズン全体では辛うじて勝ち越したに過ぎなかった。勝率.506(78勝76敗)は両リーグの16チーム中7位、ナ・リーグの8チーム中4位だった。

 なお、今シーズンのドジャースは、ホームランによるサヨナラ勝ちが、11試合中7試合を占める。スタッツ社によると、サヨナラ本塁打がそれより多いのは、1995年のクリーブランド・インディアンズ(9本)、1986年のサンディエゴ・パドレス(8本)、2017年のオークランド・アスレティックス(8本)、2018年のセントルイス・カーディナルス(8本)だけだ。

筆者作成
筆者作成

 ドジャースはあと15試合、ホーム・ゲームを残している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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