博多シャバ系って何？

駒やの総大将である倉田大将が編み出したワード。昔ながらの博多ラーメンは豚骨臭が漂うラーメン。その豚骨臭こそ美味さであり、それでいてサラリといただける。豚骨の濃度ではなく、豚骨の旨味をギュッと凝縮し、重くなくしつこくなく、後味スッキリな味わいこそが美味さの秘訣かもしれない。

倉田大将が昔ながらの博多ラーメンを追及したクラシカルラーメンが「博多シャバ系」なのかもしれない。

倉田大将はその他にも「へずり」など新たなワードを生み出すエンターテイナー。博多ラーメン界隈に新たな風を吹き込んでいる。（※へずりとは、生ニンニクをガーリッククラッシャーで潰して、丼ぶりのフチで摺りとること。）

そして、現在もなお進化を続ける駒や。

そんな駒やグループの３店舗を巡ってみました。

駒や　馬出本店

福岡市東区の馬出という街にあるのが馬出本店。赤い暖簾がインパクトあり、ランチタイムは行列ができている。入口で食券を購入するシステム。

クラシカルというけれど、斬新さも感じる味わい。豚骨を長時間かけて煮込んだからこそ出せる深みある味わい。濃厚とはまた違う、豚骨の旨味とカエシの味わいが絶妙の一杯。（※カエシとはラーメンにおいてスープで割る味付けのタレのことを指す）

トッピングはノーマルはネギとチャーシュー。その他はお好みにあわせて。チャーシューやネギを増量したり、煮玉子もよし。辛子高菜のトッピングはおススメ。そしてやはりワンタン麵は美味い。

また、麺を唐辛子練込麺への変更（追加料金）もあり、これもまたスープに唐辛子が混ざり合っていくのが美味い。

この博多シャバ系ラーメンを自分好みのトッピングで楽しむのも良いかも。

駒や　箱崎店

福岡市東区の筥崎宮近くに位置するのが箱崎店。こちらは夜営業でお酒も飲めるお店。飲みながら楽しむもよし、〆のラーメンをいただくのもよし。このエリアでは貴重な〆のラーメンをいただけるお店です。月曜から金曜まで朝８時まで営業。朝ラーもいただけます。（※スープが無くなった場合は営業時間前でも終了）

夜営業ということもあり、ラーメンが美味いのはもちろんのこと、餃子なんかでお酒をいただくのも良い。また、餃子や焼き飯も絶品なのである。これはついついお酒を飲んで長居してしまいそうだが、深夜でもラーメンを求めて行列ができる。やはりマナーは考えたい。

しかし、カウンターだけのお店ながら居心地がよく、美味しく楽しめる。そしてラーメンはやっぱりワンタン麵を食べたい。

うどん伍零八（こまや）

もう一つ、新たに加わったのが、うどんの伍零八。この漢字でこまやと読みます。

人同士が交われる場として五にｲをつけて『伍』。うどん屋は初めてなので『零』。八は皆そんな考えだったら良いのにな…という末広がりの『八』。という思いから、倉田大将が名付けたそうです。

こちらはまさにうどん居酒屋。お酒が飲めてうどんで〆れる、そんなお店です。うどんも博多の文化の一つ。ラーメンだけでなく、うどんの文化も残していきたいとの想いもあるようです。

あっさりしたうどんがいただけるのはもちろん。おでんや焼鳥もいただける。お酒を飲みながら皆でワイワイと楽しい時間を過ごせる、そんなお店です。その日その日で仕入れたメニューもあったりするので、酒の肴も楽しめる。（※詳細はお店Instagramにてチェックを）

個人的には、丸天うどんが大好きです。

ぜひぜひ、福岡の方もそうでない方も、駒やを楽しんでみてはいかがでしょう。