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球界初の役職!?G.G.佐藤氏が福岡社会人チームの「下剋上コーチ」に就任

田尻耕太郎スポーツライター
北京五輪に出場した際のG.G.佐藤氏(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 福岡県北九州市を拠点とする社会人クラブチーム「GENESIS FUKUOKA」(以下GENESIS)は1日、かつて西武やロッテなどでプレーし、2008年には日本代表で北京五輪に出場歴のあるG.G.佐藤氏が外部コーチに就任したと発表した。

 チーム発表によれば、日本野球界では初の肩書となる【下剋上コーチ】として契約締結をしたとのこと。

 GENESISは2022年に日本野球連盟(JABA)へ加盟。拠点は北九州市に置くが、昨年は福智町とフレンドリータウン協定を締結するなど福岡県全域で活動する、今年で3年目の新設チームである。

 歴史の浅いチームは昨年、オープン戦も含め3勝15敗2分。未だ公式戦初勝利を収めておらず、昨年大会での総得点は1点どまりだった。

 圧倒的な打力不足の課題を解決すべく、西武時代の2008年にはオールスターにも出場しホームランダービーで優勝(オリックス・ローズと同時優勝)するなど打撃には定評があったG.G.佐藤氏へコーチ依頼を行ったという。

 交渉過程ではGENESISの松本大樹監督から野球に対する思いや社会人野球選手としての在り方や熱い気持ちなどを話し、G.G.佐藤氏が考える野球への情熱や思いと通ずる部分もあり、同チームを公式戦未勝利のチームから社会人野球日本一のチームへと【下剋上】を成し遂げるため、下剋上コーチとして基本合意に至ったとのこと。

痛恨の落球で話題をさらってしまったが、人気と実力でファンの記憶に残る選手の1人だった
痛恨の落球で話題をさらってしまったが、人気と実力でファンの記憶に残る選手の1人だった写真:ロイター/アフロ

 就任会見は今月下旬に開催予定で、3月31日の福岡教育大学(福岡教育大グランド)とのオープン戦より本格的に指導開始となる見込み。

伊東勤氏との師弟対決も実現か

 ところで、福岡県内の特に北部地域では、このところ社会人野球の活発な話題が多い。

 2023年より始動したARC九州は伊東勤氏が総監督を務めている。伊東氏は、G.G.佐藤氏が西武入りした際の監督で、ロッテでもやはり監督と選手としてともにユニフォームを着た。この師弟対決は野球ファンの注目を集めそうだ。

 また、今年は日産自動車九州(拠点・苅田町)が15年間の“休部”を経て復活。豊前市ではエーアール・ライノスが新たに発足して始動する。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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