創業安政元年。ふかふかの皮が印象的な「どら焼き」雷門の正面で歴史の返還を見守ってきた老舗の味
雷門の目の前、東京メトロ銀座線や都営浅草線の出口から徒歩1分にお店を構える「龍昇亭西むら」さん。
安政元年に創業された老舗で、雷門の目の前から、仲見世通りや参拝客達の賑わいを見守ってきたお店です。また、屋号の「龍昇亭西むら」は、金龍山浅草寺へお供物を納める御用達として取引をなさっていたことから、創業年である安政元年に8代目が名づけたとのこと。
観光客だけではなく、地元民からの人気が高いもの西むらさんの特徴。お土産だけではなく、日常に寄り添うようなほっとする和菓子も並びます。季節を大切にした和菓子は勿論、いつ食べても美味しいと思えるお菓子は、時代を問わず私たちに安らぎをもたらしてくれますね。
また、慶事や弔事用の和菓子のご注文も承っているとのことから、地域の方々からの信頼度の高さも伺えます。
今回は浅草に住まう知人におすすめいただいた、「どら焼き」をご紹介。
綺麗に染まった濃い飴色の皮からは、小麦粉や蜂蜜の香ばしい香りが。ぴたっと閉じられている皮の側面からも厚みを伺えるように、ふかふかの皮。甘味よりも香ばしさが引き立つような焼き加減です。
粒あんは素朴な小豆の味わいから、あんことしての甘味に変化していく味わいが私好み。風味とコクが強いといいますか、アットホームな安らぎを感じられるような粒あんです。
お日保ちが3日間なのですが、初日のふかふかとした食感よりも、少し時間を置いて皮とあんこが馴染んだ頃合いの方が私はより惹かれました。
当日でも少し時間をおいても美味しくいただけるのは嬉しいですね、お土産としても喜ばれそうです。
大きさも見た目もバランスが取れた美しさなので、両手でもってそのままがぶっと食べちゃいましょう。
他にもお手頃な価格の和菓子が揃っているので、いくつか購入して隅田川テラスまで歩いてそのままピクニック…というのも素敵ですね。季節の移ろいを感じながらいただく和菓子もまたひと際美味しく感じるものです。
<龍昇亭西むら>
東京都台東区雷門2-18-11
03-3841-0665
9時30分~18時30分
東京メトロ銀座線「浅草」駅2番口より徒歩1分
都営浅草線「浅草」駅A2口より徒歩1分