斜面に造られた中間駅!スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線 みどり中街駅(広島県広島市安芸区)
来たる4月30日の正午で営業を終了し、5月1日に廃止される広島の新交通システム「スカイレール」。全長わずか1.3キロのほぼ中間地点、みどり口駅から0.7キロ、みどり中央駅から0.6キロの所に、その中間駅・みどり中街駅がある。
駅は「スカイレールタウンみどり坂」というニュータウンの斜面に建てられており、三階部分が北側の道路に直結している。北口駅前にはみどり坂第三公園があるが、それ以外は一戸建ての住宅が整然と並ぶばかりで、店舗の類はない。
南口は一階の高さで、階段を上った二階で各ホームへの通路が分かれている。南口も閑静な住宅街だが、駅前のみどり坂第二公園に公衆トイレがある。駅舎内にトイレはない。
みどり口方面ホームは北口に直結している。改札機は入場時のみ使用し、下車して出場する際は右手のゲートを手で押し開けて出る。
ホームを上写真の反対側から見るとこんな感じだ。左奥に出口のゲートがあるのがわかるだろう。右の明るい開口部が北口で、北口とエレベーターの間に二階へ降りる階段がある。
みどり中央方面ホームも造りは同じで、ほとんど線対称にしたような配置だ。ただしこちらは南口に直結しておらず、一旦二階に降りてからまた別の階段で一階の南口に降りる形になる。
みどり中街駅の標高は139mで、標高52mのみどり口駅とは実に87mもの高低差がある。駅の前後では比較的勾配は緩やかであるものの、急勾配を上り下りする駅間の車窓は圧巻だ。
一方、標高216mのみどり中央駅との高低差は77m。みどり中街駅からみどり中央駅の方面を眺めてみれば、ジェットコースターのような支柱が斜面を登っていくのが目に付く。こちらの駅間の車窓も圧巻だ。廃止まであと2か月足らず、未乗の方は早めに乗っておかれることをお勧めする。
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