不人気の尹大統領がヘアスタイルを一新! 支持率40%台の岸田首相に対して20%台!
岸田文雄首相と尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は3月16日に東京で行われた日韓首脳会談を機に好対照を見せている。
岸田首相の支持率は右肩上がりで上昇しているのに対して、その逆に尹大統領の支持率は下降線を辿り、大統領就任(5月9日)1周年を前についに30%を切ってしまった。危険信号の30%を割ったのは昨年11月以来である。
岸田首相の支持率はNHKが4月7日から10日にかけて行った世論調査では42%、ANNが4月15日から16日にかけて行った調査では直前の岸田首相襲撃事件が影響したのか、さらに3%高い45.3%、そして直近の読売新聞の調査(17日~19日)では47%に跳ね上がっていた。(「支持しない」はNHKが35%、ANNが34.6%、読売新聞が37%となっている)
一方の尹大統領の支持率は韓国の2大大手世論調査をみると、「韓国ギャラップ」が4月11日~13日にかけて行った調査では27%と、1か月前の34%から7%もダウンしていた。また、「リアルメータ」の調査(4月11日-13日)でも33.6%と、3月初旬の42.9%から9.3%も減少していた。
尹大統領を「評価しない」は「韓国ギャラップ」が65%、「リアルメータ」が61%と、国民の10人中6人が尹大統領を評価していなかった。
本心は定かではないが、尹大統領は支持率はさほど気にしていないと言われているが、低支持率が続けば来年4月に行われる総選挙(国会議員選挙)で与党「国民の力」が過半数を占めるのは容易ではないとみられている。
実際に総選挙(4月10日)まで1年を切ったことで「韓国ギャラップ」が4月4日から6日にかけて実施した世論調査では「政権安定のため与党候補が多く当選すべき」が36.0%、「政府を牽制するため野党候補が多く当選すべき」が50.0%という与党にとっては厳しい結果が出ていた。
尹大統領が評価されない理由については元徴用工問題など外交や経済など様々な要因が挙げられているが、「強引で、独断的で一方的」という硬派のイメージも災いしているようだ。
尹大統領もその点を意識したのか、外見だけでも少しは柔軟に見せようと、数日前から髪型を変えていた。髪を上げ、額を見せていたヘアスタイルから前髪で額を隠すスタイルに豹変していたのである。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記があの独特なヘアスタイルを一度変えたことはあるが、外国の指導者が髪型を変えて、イメチェンを図るのは珍しい。
尹大統領は国民に人気のあった検察総長時代は前髪で額が隠れるヘアスタイルだった。それが、大統領候補に選出されてからはリーダーシップのある強い大統領のイメージを強調するため髪を上げ、額を見せていた。調べてみると、今月17日からまた元のヘアスタイルに戻していた。
イメージの一新で果たして支持率が上がるのか、次回の世論調査の結果が待たれる。