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【元キッチンメーカー勤務】危ないからやめて!「キッチンの換気扇」に関するNG行動3選

シンプリストうた暮らし研究家

料理で火を使うときに必ずセットで使うキッチンの換気扇。キッチン機器の中で最も故障が多く、その原因の中には「使い方の問題だった」ということも珍しくはありません。

そこでこの記事では、元キッチンメーカー勤務の暮らし研究家が、知らないと後悔する「キッチンの換気扇」に関するNG行動3つを解説していきます。

1.換気扇の出っ張り部分の上に物を置くこと

換気扇の出っ張っている部分に、キッチン用品や飾りなどの物を置く人がいますが、その部分はそもそも物を置くことを想定してつくられていません。重さに耐えきれず、接続部分にすき間が空いたり、最悪の場合レンジフード本体が落下する可能性もありますので絶対におやめください。

では、「軽い物であれば置いていいのか?」という疑問についてもおススメはできません。軽いからこそちょっとした振動や風などで落下する可能性が高くなるからです。
万が一揚げ物中の油の中に入るなどの事故が起こってしまえば「仕方ない」では済まされないでしょう。つまりは「換気扇の出っ張り部分には何も置かないこと」が正解です。

2.グリスフィルター掃除で「中性洗剤」以外の洗剤を使うこと

ぬるま湯×食器用洗剤でつけ置きをする様子
ぬるま湯×食器用洗剤でつけ置きをする様子

換気扇の吸い込み口手前に設置しているグリスフィルターは、油汚れがつきやすく、メーカーでは月1程度のお手入れを推奨しています。
その際、金属製であるグリスフィルターには「中性洗剤」以外の洗剤を使うと変色・変形などの反応が出る場合があるので、使用はお控えください。食洗機の可否については、グリスフィルターの素材によって異なりますので、取扱説明書もしくは製造番号をご確認の上、取り付け販売店またはメーカーのアフターコールにてお問い合わせください。

すでに失敗してしまい変色や変形をしてしまったという方は、ショールームや販売店などでグリスフィルターを単品購入することも可能な場合があります。

※メーカーによって対応が異なる場合があります。廃番となっている可能性もあるため、換気扇の製造番号をお確かめの上、事前にお電話でお問い合わせください。

3.取扱説明書に書かれていない箇所を分解掃除すること

グリスフィルターの奥にある「シロッコファン」は、ネジ固定されているものの自宅でカンタンに取り外しをしてお掃除することができます。

そして、そこからが本題です。シロッコファン周りにもいくつかネジで固定されている部分がありますが、ここは絶対には外さないようにしてください。ダクト部分とつながっており、奥の方まで掃除をしようとすると故障の原因になるだけでなく、重大な事故につながる可能性もあります。
電気も通っている部分ですので、専門業者以外はさわってはいけない場所です。分解不可の奥の部分まで気になる場合は、メーカーのアフターやお掃除のプロに相談してみましょう。

「知らなかった」では済まされない!

綺麗好きで神経質な人ほど自己流で進めてしまいがちですが、誤った使い方は重大な事故につながる恐れがあるので絶対におやめください。誤った使い方をして壊れた場合には、たとえ保証期間内でも保証対象外となります。「知らなかった」では済まされないので、最低限やってはいけないことは頭に入れておいた方がよいでしょう。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※記事内容は個人の感想や見解を含みます。

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暮らし研究家

「明日の自分をちょっとラクにしてくれる」を元に暮らしの情報を発信中です。得意分野は、片づけ、整理収納、インテリア、ライフスタイル、防災、アイテム紹介など。夫と小学生2人の4人暮らしで2LDK賃貸住まい。引っ越し経験10回の転勤族の妻でもあり、10年間の都会暮らしを経て現在は田舎暮らしをしています。

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