ヤンキースのエースに全休の可能性が浮上。レッドソックスのジオリトは肘の手術へ
ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)は、開幕戦に登板できないかもしれない。それだけでなく、シーズン全休となる可能性もある。ESPNのジェフ・パッサンやニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらによると、アーロン・ブーン監督は、右肘のMRI検査を受ける、と語ったという。
コールは、ヤンキースのエースだ。今年は、9年3億2400万ドル(20002020~28年)の契約5年目。それまでの4シーズンは、いずれも、規定投球回をクリアし、防御率は3.50未満。過去2シーズンは、200イニング以上を投げた。昨年は、4年ぶり2度目となる最優秀防御率のタイトルを獲得し、初のサイ・ヤング賞に選ばれた。ピッツバーグ・パイレーツ時代の2015年と2017年に、ヒューストン・アストロズ時代の2018~19年も、200イニングを超えている。
コールに続くローテーションの2番手以降には、カルロス・ロドーン、マーカス・ストローマン、ネスター・コーテズ、クラーク・シュミットが並ぶ予定だ。この4人とも、昨年は規定投球回未満。シュミットは159.0イニング、ストローマンは136.2イニングを投げたが、ロドーンとコーテズは、65イニングに届かなかった。また、ストローマンの防御率は辛うじて3点台の3.95ながら、あとの3人の防御率は4.60以上だった。
FA市場には、ブレイク・スネルとジョーダン・モンゴメリーが残っている。コールが全休、あるいは長期離脱を余儀なくされることになれば、2人のどちらかと契約を交わすのが、金はかかるものの、最も効果的な穴埋めだろう。コールと同じく、スネルも前年のサイ・ヤング賞投手――こちらは、5年ぶり2度目の受賞――だ。モンゴメリーは、2022年の夏まで、ヤンキースで投げていた。
一方、ルーカス・ジオリト(ボストン・レッドソックス)は、ボストン・グローブのピート・エイブラハムらによると、3月12日に右肘の手術を受ける。今オフに2年3850万ドル(2024~25年)の契約で入団したジオリトは、エースというわけではないが、開幕投手を務めてもおかしくなかった。
ジオリトの怪我が発覚するまでと、レッドソックスのローテーション(と穴埋めの候補)については、こちらで書いた。