2年3850万ドルでレッドソックス入団の投手に全休の可能性が浮上。FA市場に残る投手を手に入れる!?
昨年、ルーカス・ジオリトは、シカゴ・ホワイトソックスとロサンゼルス・エンジェルス、クリーブランド・ガーディアンズの3チームで投げた。そして、ガーディアンズからFAとなり、年末に、ボストン・レッドソックスと2年3850万ドルの契約を交わした。
だが、ジオリトのレッドソックス・デビューは――2月25日と3月1日に登板したエキシビション・ゲームは含めず――今年ではなく、来年の可能性もある。
右肘に不具合を感じ、検査を受けたところ、ESPNのジェフ・パッサンによると、靱帯に損傷が見つかり、手術を受ける必要があるかもしれないという。トミー・ジョン手術を受ければ、今年は全休となる。
ジオリトを欠く場合、ローテーションには、ニック・ピベッタ、ブライアン・ベイオ、カッター・クロフォード、タナー・ハウク、ギャレット・ウィットロックが並ぶと思われる。ジオリトもそうだが、5人とも、昨年の防御率は4.00以上。ジオリトが6シーズン続けて規定投球回以上をほぼクリアしている――2022年は161.2イニング――のに対し、5人のなかで規定投球回以上のシーズンがあるのは、2018年と2022年に到達のピベッタだけだ。しかも、どちらのシーズンも、防御率は4.50を超えていた。ジオリトは、2019年と2021年に、160イニング以上を投げて防御率3.60未満を記録している。
レッドソックスは、ジオリトの怪我が発覚する前から、FAのジョーダン・モンゴメリーに興味を抱いているようだ。MassLive.comのショーン・マカダムは、レッドソックスが代理人のスコット・ボラスとコンタクトをとっている、ESPNのバスター・オルニーは、アレックス・コーラ監督がモンゴメリーとズームで会談、と報じていた。MassLive.comのクリストファー・スミスらによると、コーラ監督は、モンゴメリーと話したことを認めたという。
モンゴメリーは、過去3シーズンとも、155イニング以上を投げて防御率3.85未満を記録している。2022年と2023年は、175イニング以上で防御率3.50未満だ。
レッドソックスは、ジオリトがいるローテーションにモンゴメリーを加えようとしていた、というように見える。ということは、ジオリトが離脱すれば、モンゴメリーの他にも先発投手をあと1人、となってもおかしくない。予算を考えると、ここから、先発投手を2人加える可能性は高くなさそうだが、モンゴメリーだけでなく、ブレイク・スネル、マイケル・ロレンゼン、マイク・クレベンジャーといった先発投手も、FA市場に残っている。