色が蘇る?冬物衣類はシャンプーとリンスで洗うと驚きの仕上がりに!
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
ウールやカシミアなどのデリケート衣類はいつもクリーニングに出しているという方も多いんじゃないでしょうか?
ただドライクリーニングは油性の液剤を使うので汗などの水溶性汚れを落とすのは苦手です。ドライクリーニングだけでは、落とし切れなかった汚れが積み重なってお気に入りの衣類をくすませる原因になってしまいます。
水で手洗いするとくすみが取れて美しく仕上がりますよ。
一度手洗いにチャレンジしてみませんか?
本日はどこの家にもあるシャンプーやリンスを使って冬物衣類の簡単手洗いの方法をお伝えします。
洗わずにニットをふっくらさせたい方はこちらの記事をご参照ください▼
シャンプーとリンスでどんな衣類が洗えるの?
シャンプーとリンス(コンディショナー)を使って洗うのに向いているのはウールやカシミアなどの動物性繊維を使った衣類です。
ウールはおしゃれ着用洗剤でない洗えないとって思っている方も多いかもしれませんが、じつは人間の髪の毛を洗うシャンプーでも洗えます。
ウールなどの動物性繊維を使った衣類はアルカリ性に弱く、おしゃれ着用洗剤はもれなく中性です。
人間の髪は動物性繊維と性質がとてもよく似ているにもかかわず市販のシャンプーは弱アルカリ性のものが多いです。
だったらなぜデリケート衣類を洗うことができるのかといえば
シャンプーの場合は弱アルカリ性であっても洗濯洗剤と違って髪を守る成分が入っていることと、皮脂などを洗い流すために洗浄力が高く、水につける時間が短く済むことからダメージを最小限に抑えてウールやカシミアを洗うことができるのです。
リンスはシャンプーで洗ってアルカリに傾いた髪を弱酸性に戻すために使います。
洗濯表示マークで水洗い不可になっているものはシャンプーでは洗えないのでクリーニング店へ持ち込みをおすすめします。
必要なもの
・シャンプー
・リンス(コンディショナー)
・衣類が浸かるくらいの容器
手洗いをする際には、水をためる容器をご用意ください。
髪を洗えるシャンプーなら何を使っても大丈夫です。普段使ってるシャンプーとリンスを使ってくださいね。
髪をお気に入りの質感に仕上げることのできるシャンプーなら、ウールもお気に入りの質感に仕上がります。
まずは色落ちチェック
濃い色の衣類や色柄物を洗う場合、色落ちチェックをしたほうが安心。
白い布またはキッチンペーパーを指に巻きつけたら、水に溶かしたシャンプー液を少量つけて衣類の裏面など目立たない箇所を叩いて色移りがないかチェックします。
うすら色移りがあった場合は洗濯は単独で、ひどく色が落ちるようなら自宅で洗うのは諦めてクリーニング店にお願いしましょう。
サイズを記録する
洗濯によって衣類の縮みが心配な場合は、型をとって置くことをおすすめします。
型を取るのは、万が一にも衣類が縮んでしまった時に、アイロンで元の大きさに戻すため。
包装紙の裏など、大きい紙に衣類を広げてペンで型取りをしておくと便利ですよ。衣類にインクがつかないように、一回り大きく描きます。
万が一衣類が縮んでしまった場合はこちらの記事をご参照ください▼
シャンプーでの手洗い方法
では、実際に洗っていきます。
1、シャンプーを水に溶かす
容器に水をはり、シャンプーを溶かして泡立てます。
一般的な風呂桶(水2L前後)を使う場合はシャンプーは2プッシュほどでOK
2、洗濯物をシャンプー液につける
衣類は畳んで洗った方が型崩れしにくいので、汚れている面が表にくるように畳んでからシャンプー液につけます。
3、5分間つけ置き
シャンプーを使う場合はおしゃれ着用洗剤よりも洗浄力が高いので、押し洗いなどは必要ありません。
シャンプー液の中に入れて5分〜10分、ただつけておくだけです。
シミがあるなどどうしても気になる汚れがある場合はそこだけつまみ洗いします。
4、すすぐ前に洗濯機で脱水
つぎにシャンプー液を落とすためにすすぎをするのですが、すすぐ前に洗濯に入れて脱水します。脱水時間は1分。
何度も水を変えてすすぐよりも洗濯機で脱水してシャンプー液を遠心力飛ばしてからすすぐほうが衣類へのダメージが少ないからです。
脱水し終わったら、新しい水を入れた容器で1度だけ軽くすすぎます。
5、リンスを使う
弱アルカリ生のシャンプーを使った場合は、アルカリに傾いた繊維を弱酸性にもどすためにコンディナー(リンス)を使います。
水をためた容器にリンスを入れて(1〜2プッシュ)、よく混ぜた後で洗濯物を入れて、全体にコンティショナー液が行き渡ったら
洗濯機で1分脱水→水ですすぐ→洗濯機で脱水1分
洗う工程は以上です。
型崩れさせない干し方
デリケート衣類は、太陽に当てないように陰干しすると色褪せなどが防げます。
糸を編んで作られるニットやポロシャツなどは、ハンガーにかけて干すと型崩れの原因になりますので、平干します。
平干し用のネットがない場合は、写真のようにワイヤーネットとズボンハンガーを組み合わせて作ることができます。干しやすいように工夫してみてください。
おどろくほどふっくらと柔らかく仕上がりました。
いつもドライクリーニングに出していた方は色が鮮やかに蘇ったと感じるかもしれません。それはドライクリーニングで落としきれなかった蓄積された汚れの層が水洗いすることによってクリアになったからです。
シャンプーとリンスでウールやカシミアを洗う方法まとめ
・短い時間でつけ置きする
・脱水は洗濯機を使う(1分以内)
・仕上げにリンス(コンディショナー)を使う
ウールやカシミアなどは全てクリーニングに出す方もいらっしゃると思いますが、油性の溶剤で洗うドライクリーニングだけでは汗などの水溶性の汚れは落とせません。
なので毎回でなくてもいいですが、数回に1回でも水で洗うと気持ちいいです。ウールやカシミヤなどの動物性素材を使った衣類は人間の髪の毛を洗うシャンプーとリンスで美しくふっくらと洗うことができますので、ぜひチャレンジしてみてください。