知っておくと便利!穴、縮み、ヨレヨレ、冬物ニットの悩みを家にあるものだけで簡単解決する方法
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
毛玉取りを失敗してニットに穴が開いてしまった。
洗ったら縮んでしまった。逆に伸びてヨレヨレになってしまった。
そんなトラブルは誰にでも経験ありますよね。
そんな時、自分でリペアできたらいいのにと思ったことはありませんか?
大丈夫、直せます。
本日は悩みの多い冬物ニットの簡単リペア方法をお伝えします。
どこの家にもあるものだけで簡単に修復できますので、捨てるまえに試してみてくださいね。
穴の開いたニットを修復する方法
【必要なもの】
・針と糸
毛玉取りの失敗や虫にくわれるなど大切なニットに穴があいてしまうことってありますよね。
穴の補修はプロに任せるのが安心ですが、補修を頼めば2000円〜5000円くらいかかります。
プチプラのニットだと諦めて捨ててしまうことも多いでしょう。
だけど、小さな穴なら家にある針と糸を使って簡単に解決できますよ。
必要なものは針と糸。
コツはニットの色に近い色の糸を使うことです。
どんな小さな穴でもほっておくとどんどん穴が大きくなってしまいます。取り返しがつかなくなる前に見つけたら早急に処置しましょう。
ニットの穴の構造は簡単に描くとこんな感じ。
毛糸が切れて穴になっているところを補修して、これ以上ほどけないようにします。
ニットの裏面から切れ落ちた毛糸の編み目を拾う(赤丸部分)ように糸を通します。
最初にマチ針や爪楊枝でマーキングするとわかりやすいです。
側面は毛糸の表面を通すようになみ縫いで穴を囲むように丸く縫っていきます。
最後に糸を軽く引っ張って糸初めと糸終わりを玉結びするとできあがりです。
ニットの裏面です。
こちらはニットの表面。
よく見るとわかりますが、着用した状態で補修に気付かれることはまずないと思います。
小さな穴を見つけたら、すぐに処置すれば自宅ても補修可能。
縮んでしまったニットを修復する
【必要なもの】
コンディショナーまたはリンス
スチームアイロン
洗濯バサミ
ウールなど動物性の繊維はスケールと呼ばれるうろこ状の形態をしています。髪のキューティクルをイメージしていただければわかりやすいかもしれません。
水につけるとこのスケールが開き、洗濯の摩擦が加わることで繊維同士が絡み合います。
その状態で乾くと「縮む」という現象が起きるんです。
縮んでしまったニットは絡んだ繊維をほどくことである程度は元に戻すことができるんです
この繊維をほどくのに有効なのが頭髪用のコンディショナーやリンス。
流行りのノンシリコンではなく、できればシリコン入りのもののほうが効果が高いです。
スケールは髪のキューティクルと非常に似た性質のため、髪を滑らかに整えるトリートメントが役立ちます。
洗面台やバケツなど、ニットがつかるくらいの容器に水をはり、コンディショナーを約15g(6プッシュぐらい)入れてとかします。
コンディショナーをとかした液剤に縮んだニットを入れます。
液剤を軽く揉み込むようにニット全体に行き渡らせたら、新しい水ですすいで洗濯機で脱水1分(または乾いたタオルに挟んで水気をきります)
そのまま形を整えて陰干しの平干しにします。
平干し用のネットがない場合はハンガーを2本使って水を吸ったニットの重みを分散させるように干します。
乾いたらアイロンのスチームで繊維を伸ばしていきます。
ニットの端を洗濯バサミでアイロン台に固定。
アイロンを持っていない手で衣類を引っ張りながらスチームアイロンをかけていきます。
アイロンはニットから2〜3cmほど浮かせてスチームだけをあてるようにします。
一気に伸ばさなくても徐々に少しずつ伸ばしていければOK。
袖口(そでぐち)など小さい面積の場合は火傷の恐れがあるので、両端とも洗濯バサミで挟み、アイロンを2〜3cm浮かせてスチームします。
この時、ポリカーボネートなど熱に強い素材の洗濯バサミを使うと安全です。プラスチックの洗濯バサミの場合はアイロンを5cmは浮かせてスチームを当てます。
コンディショナー効果で滑りがよくなり繊維が柔軟に伸びるようになっているので、意外と簡単に伸びていきます。
袖口などは手を入れて広げるように冷ますと、さらに効果的です。
最近はオーバーサイズのニットが流行りなので、袖口など広げて着用したいときも使える便利技です。
ぜひ試しください。
ヨレヨレになったニットはアイロンで縮める
【必要なもの】
針と糸
スチームアイロン
逆にヨレヨレになってしまったニットを縮めたいときもスチームアイロンを使います。
縮めたい場所をざくざく荒くなみ縫いし、糸を引っ張って縮めます。
その状態でアイロンのスチームをかけると固定されます。
▼詳しい方法はこちらの記事をご参照ください▼
所要時間5分!ヨレヨレ伸びたニットを自宅で新品のように戻す裏技
冬ニットの「困った」を解決する方法まとめ
穴がいた場合は、針と糸を使って穴をふさぎます。
縮んだニットは頭髪用のコンディショナー(リンス)とアイロンを使って繊維の絡みをほどきます。
伸びてしまったニットは針と糸を使って縮めた状態でアイロンで固定して糸をほどきます。
どれもご自宅であるもので簡単にできるので、すててしまう前にぜひお試しください。
お気に入りのニットを自分でお手入れすると愛着が増しますよ。