久保建英に、何が必要か。ソシエダの「偽SB」へのアプローチと避けたい攻撃時のパワーダウン。
調子が、上がってこない。
レアル・ソシエダはリーガエスパニョーラ第3節、ラス・パルマスに引き分けた。ジローナ戦(1−1)、セルタ戦(0−0)に続き、3試合連続ドローという結果に終わっている。
「ラ・レアルはリーガエスパニョーラに遅刻している」
地元メディア『ノティシアス・デ・ギプスコア』はそのように書き立てた。遅刻している、とは言い得て妙だが、問題はその遅れを取り戻せるかどうかだ。
■ダビド・シルバの抜けた穴
これからも幾度となく触れることになるだろうが、ソシエダはこの夏にダビド・シルバが引退を決断した。
シルバが抜け、空いた穴は塞がっていない。【4−4−2】でトップ下、【4−3−3】でインサイドハーフを務めていたシルバが果たしていた役割は大きかった。攻撃では、前線でラストパスを供給するだけではなく、時にビルドアップに参加して後方からの球出しを助けていた。
またシルバは守備面でも貢献していた。久保建英、アレクサンダー・スルロットの2トップと協働して、「3枚プレス」を行った。久保とスルロットが両脇をケアして、シルバが中央を閉める。アタッキングサードで奪ってショートカウンター。あるいは、そう行かなくとも中盤でミケル・メリーノやマルティン・スビメンディがボールを回収するシーンが多々あった。
■スビメンディを潰されて
シルバのいないソシエダを封じるのは難しくない。アンカーのスビメンディを潰せばいいのである。
4バックのソシエダは、基本的に両SBが高い位置を取る。そして、2CB+アンカーで、ボールを前進させていく。
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