1シーズンに「15ホールド&15セーブ」は20&20の久保裕也と平良海馬の他に誰!?
昨年、平良海馬(埼玉西武ライオンズ)は、史上2人目の「20ホールド&20セーブ」を記録した。1人目は、2011年に21ホールドと20セーブの久保裕也だ。平良のホールドとセーブは、その10年前の久保とまったく同じだった。
1シーズンにそれぞれ二桁のホールドとセーブは、それほど珍しくない。ホールドが公式記録となった2005年以降、延べ50人以上が記録している。昨年も平良だけでなく、スコット・マクガフ(東京ヤクルト・スワローズ)が14ホールドと31セーブを記録した。松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、どちらも二桁が3度。2015年が12ホールドと33セーブ、2016年が10ホールドと30セーブ、2019年は12ホールドと38セーブだ。
15ホールド&15セーブは、2011年の久保と2021年の平良以外に、見落としがなければ、延べ13人が記録している。藤川球児は、2006年と2019年の2度だ。2011年のブライアン・ファルケンボーグと2016年のクリス・マーティンは、20ホールド&20セーブまで、あと1に迫った。久保と平良がそうであるように、セットアッパーとして好投していて、クローザーを務めていた投手の故障あるいは不調により、抑えを任されるようになったパターンが、大半を占める。20ホールド&20セーブの翌年、久保はシーズン序盤にトミー・ジョン手術を受け、ホールドもセーブもゼロに終わったが、久保と平良を除く13人中9人は、その翌年にホールド+セーブ=20以上を記録した。
両方とも二桁とは限らないが、昨年、ホールドのシーズン記録を打ち立てた清水昇(東京ヤクルト)のように、同じシーズンにホールドとセーブのどちらも記録し、その合計が50以上という投手もいる。こちらの人数は15ホールド&15セーブより少なく、合計51(50ホールドと1セーブ)の清水が延べ9人目だ。ここには、一方がゼロの投手は含めていない。最多は、2017年にデニス・サファテが記録した合計57(3ホールドと54セーブ)。それに次ぐのが、2011年に合計55(45ホールドと10セーブ)の浅尾拓也だ。2017年にサファテが挙げた54セーブは、現在も歴代シーズン最多だ。一方、浅尾はこの前年に47ホールド(と1セーブ)を記録した。こちらも、清水に抜かれるまでは、歴代シーズン最多だった。
昨年の平良については、こちらでも書いた。