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【K-POP】RAIN(ピ)、5年ぶり来日イベント開催!娘さんとのエピソードも飛び出した東京公演レポ

西嶋広美翻訳者(韓国語)/フリーライター
オフィシャル写真 (C) RAIN COMPANY

去る6月28日(金)、Zepp Haneda(東京公演会場)にて、韓国の歌手兼俳優RAIN(ピ/本名:チョン・ジフン/42)が「2024 RAIN JAPAN FANMEETING <RAINTOPIA:FIND ME>」を開催しました。ファンミーティングだったこともあり、派手な演出はなかったものの、迫力満点のダンスパフォーマンスは健在。トークでも温かい雰囲気が漂っていました。この記事では、東京昼公演のレポートをお届けします。

デニムの衣装で登場したRAIN。イベントは、「SAD TANGO」の日本語バージョンからスタートし、色とりどりのペンライトを持ったファンたちが総立ちでRAINを出迎えた。2曲目の「太陽を避ける方法」では、RAINが客席に下り、ファンと握手やハイタッチをしながら熱唱した。

初っ端からボルテージが上がる会場で、RAINは日本語で「お久しぶりです」「こんにちは」「お元気でしたか?」とあいさつ。約5年ぶりに日本のファンとの再会を果たした彼は、「お互い、全然老けてない……!あ、ちょっと老けたかな」とジョークを飛ばし、笑いを誘った。

オフィシャル写真 (C) RAIN COMPANY
オフィシャル写真 (C) RAIN COMPANY

続いてトークショーへ。まずは、自身の近況を報告した。最近は、ドラマの撮影やニューアルバムの準備で忙しく過ごしているというRAIN。ファンから「コンサートやって~」との声が飛ぶと、「ニューアルバムを出してから、既存のものよりさらにアップグレードした姿を、できるだけ早くお見せしたい」と期待感を高め、会場は歓声にわいた。

イベントの3日前にあたる6月25日が誕生日だったRAINは、「皆さんと会えるだけで幸せ。ここに来てくださったことが、何よりのプレゼント」と会場に足を運んだファンに向け、改めて感謝の意を表した。

次のコーナーは「RAINを探せ」。クローズアップされたジャケット写真の一部を見て、いつの、どの作品かをRAIN自身が当てるというもの。クイズ内に登場した日本デビューオリジナルアルバム「Eternal Rain」(2006)にちなみ、RAINが日本進出を果たした当時の心境を打ち明けた。2006年は、K-POP自体がまだ日本に浸透していなかった時期。日本の番組にも出演していたRAINは、「正直、(日本で)よい反響があった感覚はなかった」と謙遜しつつ自評した。

次は「物語を探せ」と題し、“ファンとRAINの出会い”が公開された。入場時にあらかじめエピソードを募り、そこからランダムに選ばれた5人がステージに上がった。それぞれが、RAINの楽曲と自身との物語について語るなか、20年前に(当時の)事務所前で撮ったという写真を持参した女性が登場。RAINはその写真をじっくりと見ながら、「20年間、僕のそばにいてくれたことに感動する」と感極まった表情を見せた。

こんどはRAINが客席に移動し、ファンからの質問に直接回答することに。プライベートでは2児のパパでもあるRAIN。「お子さんとはどんな遊びをしていますか?」という質問が飛び出し、会場からは笑いが起こったが、RAINは「何かを一緒に作ることをしています」と赤裸々に答えた。また、「日本の作品に出演する予定は?」と聞かれると、「実は出演する計画があった」と発言。しかし、都合が合わず実現には至らなかったという。「もっと日本語を勉強して、機会が訪れたら頑張りたい」と明かした。

「Dance Challenge」のコーナーでは、大人気K-POPガールズグループaespa(エスパ)の「Supernova」をRAINならではのセクシーな動作で踊って見せた。会場からは大歓声が上がっていた。

aespa「Supernova」MV(公式より)

サイン入りCapを選ばれた5人にプレゼントする場面では、シンガポールから来たというファンもおり、会場から拍手が巻き起こった。

ファンと交流した後は、再びパフォーマンスへ。「GANG」を躍動感のあるダンスとともに披露し、次に「I DO」をしっとりと歌い上げた。そして、自身が主演したドラマ「サンドゥ、学校へ行こう!」の挿入歌「知ってるくせに」、ガールズグループNiziU(ニジュー)を手掛けたJ.Y. Park(52/本名:パク・チニョン)とのデュエット曲「Switch to me」と続いた。

オフィシャル写真 (C) RAIN COMPANY
オフィシャル写真 (C) RAIN COMPANY

アンコールでは、ライブの定番曲「さよならの代わりに」をファンとともに歌い、ファンミーティングは幕を閉じた。

イベント終了後、会場出口でファン全員を笑顔で見送ったRAIN。ファンにとっても貴重な体験となったようだ。

一方、RAINの活動としては、去る7月3日よりDisney+にて、キム・ハヌルとの主演作「レッド・スワン」(原題:ファイン家のスキャンダル)が配信されている。

ステージに上がった方を含めて、長きに渡りファンだという方が多いという印象を受けました。ご夫婦や親子で見に来ている方、北海道や九州など遠くから駆け付けた方などファン層も厚く、5年ぶりのRAINとの再会に、皆さん心を躍らせていらっしゃいました。
私(筆者)も20年以上、RAINのパフォーマンスに魅了されているひとりです。
会場の規模により、RAINの真骨頂でもある特殊効果(華やかな演出)が使えないとの裏事情がトーク中に言及されましたが、ぜひ、日本でのコンサート開催を実現してほしいですね。
和やかなムードのなか行われたファンミーティングに、とても癒され、感動しました。

■RAIN(ピ)のプロフィール

1998年、アイドルグループFan Clubのメンバーとしてデビュー。その後、J.Y. Parkに見出され、2002年に「悪い男」でソロデビューを果たす。韓国では珍しいダンスを駆使した男性ソロアーティストとして、一躍トップスターとなった。ヒット曲に「悪い男」、「さよならの代わりに」、「太陽を避ける方法」、「It's Raining」、「I'm Coming」、「Rainism」、「La Song」などがある。
一方、俳優としても活躍している。代表作は「サンドゥ、学校へ行こう!」(2003/KBS)、「フルハウス」(2004/KBS)、「このろくでなしの愛」(2005/KBS)、「逃亡者 PLAN B」(2010/KBS)、「ゴースト・ドクター」(2022/tvN)など。映画『スピード・レーサー』(2008)や『ニンジャ・アサシン』(2009)を通して、ハリウッドにも進出した。
プライベートでは、2017年に国民的俳優キム・テヒ(44)と結婚。2人の娘を持つパパでもある。

「Rainism」のMV(公式より)

翻訳者(韓国語)/フリーライター

小学生の頃から韓国が大好き!“韓国歴”は30年以上。神田外語大学韓国語学科卒(在学中「韓国外国語大学校」に交換留学)。大学卒業後は約18年間に渡り、韓流ポータルサイトのニュース記事(芸能・政治・経済・社会・スポーツ・北朝鮮)翻訳&コンテンツ企画業務に従事。インタビューや取材記事なども多数執筆。現在はフリーランスの翻訳者&執筆家(writer)として活動しています。

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