11月11日は「ペペロデー」!日本の「ポッキー&プリッツの日」との違いも|モデルはNewJeans
本日11月11日は「ポッキー&プリッツの日」ですね! 韓国でも「ペペロデー」といって、ポッキーのようなお菓子「ペペロ」の日なんです。
今回は、韓国の「ペペロデー」についてお伝えします。
■韓国の「ペペロデー」とは
「ペペロデー」は、韓国の記念日マーケティングのひとつで、毎年11月11日に迎えます。国が定めた公的なものでないものの、大衆的に認知度が高い記念日です。
バレンタインデーやホワイトデーは恋人同士のイベントという感覚がありますが、「ペペロデー」は対象年齢が幅広いのが特徴。カップルはもちろん、友人同士や家族、会社の同僚など身近な人たちとお菓子のペペロを交換し、友情や愛情を分かち合います。
10代の間では、(韓国における)春休み中のバレンタインデー、1学期が始まったばかりのホワイトデーに比べ、11月の「ペペロデー」時にはクラスメイトが打ち解けているというのもありますし、大学修学能力試験(スヌン/韓国版センター試験)を控えて激励し合ったり、応援したりすることもあるようです。
(※ちなみに、2024年のスヌンは11月14日に実施されます)
■日本の「ポッキー&プリッツの日」とは
一方、日本の「ポッキー&プリッツの日」は食品メーカーの江崎グリコ(大阪府大阪市)が制定した記念日で、「ペペロデー」と同じく毎年11月11日です。人気商品のPRと、秋の行楽シーズンにポッキーとプリッツを楽しく食べてもらいたいとの願いが込められているのだとか!
ポッキーとプリッツの形が数字の「1」と似ていることから、平成11年(1999年)11月11日にスタートしました。
■「ペペロデー」の由来
上述したとおり、ペペロはポッキーのようなお菓子です(下の動画参照)。ポッキーとプリッツ同様、ペペロの形が「1」に似ていることが記念日の由来。そして、朝鮮半島南東部・慶尚南道(キョンサンナムド)地域の女子中高生の間で流行していた文化だったともいわれています。数字の「1」が4つ並ぶ11月11日に「ペペロデー」と称してペペロを交換し合い、ペペロの形のように“背が高くすらっと綺麗になる”よう願っていたそうです。
ペペロを製造・販売するロッテウェルフード(旧ロッテ製菓)がこうした現象に着目して、11月11日にソウル・江南(カンナム)と慶尚南道・昌原(チャンウォン)でペペロを無料で配り、メーカー側でも「ペペロデー」という名称を使い始めたということです。(2024.11.6 聯合ニュース参照・翻訳)
「ペペロデー」の始まりは1990年代中盤とされていますので、日本の「ポッキー&プリッツの日」よりも歴史があるようです。また、日本は食品メーカーが制定したのに対し、韓国はメーカーが地方での流行(=慶尚南道で11月のペペロの売り上げが伸びていた)を知り活用していったとのことで、きっかけが多少異なります。
私(筆者)はポッキーもプリッツもペペロも大好きなので、11月11日になると思い出します。コンビニエンスストアやスーパーでも特設コーナーを設ける店舗がありますよね。それは韓国も同じです。
韓国では、バレンタインチョコのようにペペロをセルフデコレーションしたり、おしゃれにラッピングしたりする女子も多いそう。さらに、ベーカリーやスイーツ店でも関連商品が販売されます。日本よりも“一大イベント”といった印象を受けますね。
また、昨年に引き続き、ことしもガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)がモデルを務め、イベントを盛り上げています。
ポッキーのようにペペロにもさまざまな種類があるので、韓国旅行のお土産にもよいですよ。
“韓国歴” 30年以上の翻訳者兼ライターです。
長年の翻訳・取材経験などを生かし、さまざまな視点から韓国の記事を執筆中!
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