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昨年のホームランが大谷翔平より多かった選手は何本打ったのか。2年続けて大谷を凌いだ選手はいるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug. 26, 2023(写真:REX/アフロ)

 今シーズン、ナ・リーグの本塁打王は、54本塁打のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)が獲得した。ア・リーグの本塁打王は、44本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 本数は10本違うものの、ホームラン1本当たりの打数はほぼ同じ。オルソンが11.259…、大谷は11.295…だ。小数点第2位を四捨五入すると、どちらも11.3打数/本となる。

 2人とも、昨シーズンは、34本のホームランを打った。この本数は、両リーグ11位タイ。62本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)を筆頭に、オルソンと大谷よりホームランが多かった選手は、10人を数えた。

 今シーズンの本数は、オルソンが両リーグ1位、大谷は4位だ。当然ながら、昨シーズンと今シーズンのどちらもホームランがオルソンより多かった選手は、誰もいない。

 一方、ここ2シーズンとも大谷より多くのホームランを打った選手は、2人いる。あるいは、2人しかいない、と言うこともできる。カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、昨シーズンが46本塁打、今シーズンは47本塁打。ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、40本塁打と46本塁打を記録した。

筆者作成
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 また、2年前に大谷が記録した46本塁打は、ア・リーグだけでなく、両リーグでも3番目に多かった。上にいたのは、48本塁打の2人、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だけだ。彼らのここ2シーズンのホームランは、ゲレーロJr.が32本と26本、ペレスは23本ずつ。ここ3シーズン続けて大谷より多くのホームランを打った選手は皆無、ということになる。

 ちなみに、2年前のオルソンは、オークランド・アスレティックスで39本塁打。こちらは、ジャッジらと並び、両リーグ6位タイに位置した。ここ3シーズンに2度、オルソンより多くのホームランを記録した選手はいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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