捕手が2死からセーフティ・スクイズを決め、シーズン初打点を挙げる
5月13日、「9番・捕手」として出場したギャレット・スタッブス(フィラデルフィア・フィリーズ)は、2回表に、2死二、三塁の場面で、先制点を挙げた。
初球をバットに当てて右に転がし、それと併走するように走っていく。投手はボールに追いつくことができず、二塁手が拾い上げたが、どこにも投げることはできなかった。
バットは、振っていない。2死からのセーフティ・スクイズを成功させた。
スタッブスは、30歳の控え捕手だ。今月下旬に31歳の誕生日を迎える。今シーズンの出場は11試合目、スタメンマスクは8試合目。過去には、外野を守ったこともある――昨シーズンは4登板も記録している――が、今シーズンは、捕手以外のポジションにはついていない。
前日までは、30打席で打率.115(26打数3安打)と出塁率.233、4四球、8三振。打点はなかった。
バントは、スタッブスの得意技だ。
NBCスポーツ・フィラデルフィアのコーリー・サイドマンによると、このセーフティ・スクイズは、昨シーズンから数えて156打席で8本目のバント安打。TJ・フリードル(シンシナティ・レッズ)とドールトン・バーショー(トロント・ブルージェイズ)に次ぎ、このスパンで3番目に多い(3位タイ)だという。
また、5月14日にフィリーズがリリースしたゲーム・ノーツには、こうある。昨夜のニューヨーク・メッツ戦で記録した打点つきのバント・シングルを含め、バント安打は通算13本を数え、現役捕手では14本のタッカー・バーンハート(現アリゾナ・ダイヤモンドバックス)に次ぐ――。
バーンハートは、通算896試合で653安打。スタッブスは、通算149試合で69安打だ。
2死からセーフティ・スクイズを決めたのも、今回が初めてではない。昨年5月3日にも、記録している。