子どものイヤイヤには原因があった!保育士が教える「怒る子どもを説得する一言」
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。
今回は「嫌だ!」と騒ぐ子どもたちを簡単に説得する方法についてお話ししていきたいと思います。
イヤイヤにはお手上げ?
子どものわがままや屁理屈、イヤイヤは親を困らせる悩みの種です。
「なんで!?」と突っ込まれたり、「ヤダー!」と叫んだりと子どもの対応に困ったことは誰もが一度は経験しているかと思います。
私も先日、2歳の娘が昼食の直前にこっそりとラムネを食べようとしていたのを見つけて「ご飯前にそんなの食べないでよ」と話をしたところ、「パパがそんなの決めないでよ」と言われて困ってしまいました。
無理やり叱ってやめさせようとしたところで、子どもたちは激しく騒ぐばかり。
コレでは一向に解決しませんね。
ところが、ある方法を取り入れることで、子どもは納得して話を聞き入れてくれるようになるのです。
その方法さえ知っていれば、「ヤダ」と言われてイライラしたり、キツく叱ったりする必要もなくなりますよ。
一体どんな方法があるのでしょうか。
やってみよう!
子どもを納得させる方法。
それは「〇〇にも聞いてきてごらん」と話してみることです。
例えば、先ほどの昼食前にラムネを食べようとした話で考えて見ましょう。
多くの方はこういったやり取りになるかと思います。
「ご飯前にそんなの食べないでよ」
「パパがそんなの決めないで」
「今そんなの食べたらご飯食べられなくなるでしょ」
「食べられなくなってもいいもん」
「だめ、ご飯食べてからにしなさい」
「やだ、今食べるの!」
まるで兄弟ゲンカのようになってしまいますね。
今度は「〇〇にも聞いてきてごらん」を取り入れてみます。
「ご飯前にそんなの食べないでよ」
「パパがそんなの決めないで」
「今食べたらご飯食べられなくなるからやめてほしいな」
「食べられなくなってもいいもん」
「じゃあ、ママにも今食べていいと思うか聞いてきてごらん」
「ご飯の後に食べてねって言ってた」
「パパもそう思うよ。ご飯の後にしてほしいな」
「じゃあご飯の後だったらいっぱい食べてもいい?」
「分かったよ」
このように、第三者からの意見をやり取りに組み込むことで、子どもたちは大人の意見を聞き入れてくれやすくなるのです。
どうして聞いてくれるの?
もちろん、この方法を使うと100%話を聞き入れてくれるということではありません。
しかし、子どもと普通に2人で話しているよりかは、遥かに聞いてくれる確率が上がるのです。
その理由は大きく分けて2つあります。
①冷静に話せる
子どもと1対1で話していると、ついつい「正しいのは自分で子どもは間違っている」と論破したくなってしまいますよね。
そうなると、子どもを相手にケンカをしているのと同じ状態になってしまいます。
そこで、第三者の意見を取り入れるとどうでしょうか。
別の大人の意見を聞けるだけでなく、1度会話も止まりますよね。
その会話が止まる時間だけでもかなり冷静になることができます。
そのため、そういったぶつかり合いが起きにくくなり、相手に対して冷静に意見を伝えやすくなるのです。
②家族としてのの方針を感じられる
今回の例ではパパとママで「ご飯の前におやつを食べてほしくない」という思いを共有していることが子どもは感じられたかと思います。
このように、ルールとして決められていない事でも、その場の雰囲気や方針として子どもたちは大人の意見を認識することができるのです。
もちろん、多数の意見が正しいということではありません。
しかし、家族などのグループの内の方針を感じることによって、その一員である子どもも受け入れてくれやすくなるのです。
注意点も!
非常に効果のあるやり方ですが、使う際には注意点もあります。
それは意見を押し付けないということです。
"やってみよう!"で取り上げた例を見てもらえば分かりますが、あくまで「私たちの意見はこう」というのを伝えるにすぎないのです。
1対1で話しているとケンカ状態になりやすいという話をしましたが、意見を押し付けてしまうと1対"多数"になってしまい、より子どもが反発しやすい状況になってしまいます。
そのため、「私たちはこう思う」というくらいに留めておくことで、子どもたちは聞き入れてくれやすくなるでしょう。
まとめ
今回は「嫌だ!」と騒ぐ子どもたちを簡単に説得する方法についてお話ししました。
子どもたちを説得するためには「〇〇にも聞いてきてごらん」と第三者の意見を取り入れることです。
そうすることで、
①冷静に話せる
②家族としての方針を感じられる
ため、子どもたちは大人の話を聞き入れてくれやすくなることでしょう。
ただし、意見を押し付けてしまっては意味がなくなってしまいます。
あくまで、「私たちはこう思っている」という伝え方をすることがポイントです。
子どもたちの対応に困っているという方は、ぜひ試してみてくださいね。