お菓子で子どもを釣るのはダメじゃない!でも、ただ1つやってはいけないポイントを保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている現役の保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:お菓子で子どもを釣るのはやっぱりやめた方が良いですか?
皆さんは子どもが言うことを聞かなくてどうしようもなくなった時、お菓子を使って子どものやる気を誘ったことはありますか?
なんとなく良くない気はするものの、ついついやってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも、お菓子で子どもを釣ることはなぜよくないのでしょうか?
「ご褒美がないと何もしなくなっちゃうから?」
「偽物のやる気には意味がないから?」
「じゃあどのくらいの頻度なら良いの?」
そんな皆さんのご質問にお答えしていきたいと思います。
※動画は0分53秒です。
これで解決!
結論から言うと、子どもをお菓子で釣ることは特に問題ないでしょう。
それでは、なぜお菓子で子どもを釣るのが良くないという意見があるのでしょうか?
それは、そういったやり取りによって親子間で主従関係だったり、徹底的な上下関係ができてしまう可能性が高いからです。
子どもをお菓子で動かそうと思った時に、恐らく多くの方が
これ頑張ったらお菓子あげるよ。でも、できなかったら無しね?
というように声をかけると思います。
「飴と鞭」という言葉があるように、これでは先ほどお話ししたような主従関係や上下関係が出来上がってしまいますね。
それでは、こういった関係にならないようにお菓子を使うには、どのような言葉をかけてあげると良いのでしょうか。
それは「これ頑張ったらみんなでお菓子食べない?」といったように、「与える」というよりも「みんなで」とか「協力して」という方向に持っていくことです。
このように、少し言葉を選ぶだけで子どもが受ける大人の印象は全く違ってきますね。
そうすることで、子どもにとって大人は“言うことを聞くべき怖い存在”から“一緒に頑張る仲間”へと変わっていくでしょう。
でもやりすぎはダメ?
それでは、お菓子を使うのはどのくらいの頻度であれば問題ないのでしょうか?
具体的に決まった回数はありませんが、週に3回くらいであれば私は大丈夫かと思います。
いくら“一緒に頑張る仲間”としてお菓子を目指して協力するようにしても、やっぱりご褒美はご褒美です。
子どもにとってはすごく刺激の強いもの。
私たち大人も給与が上がっていかなければやる気を失ってしまうように、子どもたちにも同じことが言えるでしょう。
しかし、親子で協力してお菓子を目指す形にすることで、楽しみはお菓子だけではなくなります。
誰かと一緒に協力したり、その中で誰かの役に立ったりする過程を楽しむことができるのです。
そうやってお菓子以外の楽しみを見つけながら、お菓子を使ったやり取りを少しずつ減らしていけば良いのではないでしょうか。
最終的には、お菓子に頼りきりにならないように子どもと関わっていけると良いかもしれませんね。
「お菓子で子どもを釣る」と言うと、一定数受け入れられない人もいると思います。
しかし、子どもとの関係性に注目した上で適切かつ適度に使うのであれば、特に問題ないでしょう。
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