子どもの「なんで?」にはどうやって答えたらいい?イライラせずに子どもの力を伸ばす方法を保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:子どもの質問が難しく、最近は「なんで?」に答えられないことが増えています。保育士さんは子どもの質問に困った時、どのように対応しているのか教えてください。
皆さんは子どもの「なんで?」に困った経験はありますか?
しつこく何度も聞かれたり、なんて答えて良いか分からないようなことが続いたりすると、ついイライラしてしまうもの。
そんな時、私たち大人は子どもとどのように関わると良いのでしょうか。
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
「なんで?」に答えるポイントとは
結論から言うと、一緒に考える姿勢を大切にして子どもたちと関わるのが良いでしょう。
子どもの発達には「これは何?」と物の名前を聞く第一質問期と、「どうして?」と物の原理や理由などを聞く第二質問期があります。
このうち大人を困らせるのは第二質問期で、この時期の質問は答えるのが非常に難しくなってきます。
例えば、「なんでお月さまって私が歩くと一緒についてくるの?」といったものから、「人は死んだらどうなるの?」というような答えの無い鋭い質問をしてくることも少なくありません。
そんな時は、「〇〇ちゃんはなんでだと思う?」「そうか、そうかもしれないね」と一緒に考えるような姿勢で関わってあげると良いでしょう。
また、「ママ(パパ)はこうだと思う」と大人としての意見を伝えてあげるのも必要な関わりです。
子どもが大人に求めているのは、正しい答えだけではありません。
子どもなりに納得できる説明を求めているのです。
納得することで子どもの質問は止まるため、何度も同じことを聞かれて大人がイライラするということは減っていくでしょう。
もちろん、簡単に説明できるような質問に対して、普通に答えてあげることは何も問題ありません。
しかし、答えられないような質問に対しては「分からないけど、こうかもしれない」と意見と事実を明確に分けながら、寄り添ってあげることが大切ではないでしょうか。
昨今の子どもに求められる力
今、保育の現場で子どもたちに求められている力とはなんでしょうか。
それは生涯にわたって生きる力(の基礎)を培うことです。
これは知識を詰め込み、決まった答えを求めることだけを指しているわけではありません。
明確な答えがないものに対して自ら目標を設定し、判断し、そして他者と協力しながら問題に対処していく。
こういったペーパーテストだけでは測定できない“非認知能力”を育むことが重要だと考えられています。
大人にとっては煩わしく感じる第二質問期ですが、子どもたちにとってはこういった力を育むための最初のチャンスかもしれません。
「なんで?」と子どもが興味を持ったその機会をきっかけに、会話を通して楽しみながら考えが広がっていくと良いですね。
いかがでしょうか?
質問するということは関心を持っているということ。
その関心を大人が上手に拾ってあげることで、考える力が身に付いていくのだと思います。
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