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【河内長野市】まだ間に合います!岩湧寺の本尊鑑賞に最適な西高野街道空海ウォークスタンプラリーで冬歩き

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

11月23日から12月22日まで堺市博物館の特別展で、河内長野市加賀田にある岩湧寺の本尊など2躯(体)の仏像が、企画展の中で展示されています。画像の大きな方の仏像が、そのうちのひとつ、大日如来です。

12月27日まで開催している愉快・爽快・空海ウォークスタンプラリー2024(外部リンク)のデジタルスタンプスポットのすぐ近くに、今回の企画展をしている堺市博物館があるので、スタンプラリーにも参加して、冬歩きをしながら河内長野の宝でもある仏像を鑑賞してみることにしました。

デジタルスタンプラリーは、いつものSpotTourのアプリを使います。今回は6つのスポットを回ります。堺市、大阪狭山市、河内長野市がそれぞれ2カ所スポットがあります。

河内長野駅から堺東駅で降りて、最初のスポット堺伝承館を目指します。

こちらが堺伝承館です。

いきなりデジタルスタンプラリーが反応しました。

そして、いつもの通りデジタルスタンプが押されます。

今回はおそらく空海の横顔をモチーフにしたと思われる姿が、マークになっています。

ちなみに境伝承館は堺の伝統工芸の展示と販売を行っています。お香やおぼろ昆布などいろいろありますが、やはり包丁が別格のようで、包丁の展示販売だけは専用のフロアがありました。

2階の展示コーナーです。ガラスに囲まれた中には包丁が下を向いていました。

せっかく堺に来たので、こちらで肉桂餅のお店に立ち寄りお土産に買いました。

店に入るとほのかにニッキの香りがしました。ニッキの香りがする餅と言えば観心寺前の菊水きりいしさんでも販売していますね。家で食べた感想ですが、ほんのり香りがありました。ちなみに菊水きりいしさんはニッキの香りがはっきり出ているためでしょうか?個人的な感想ですが、きりいしさんのニッキ餅のほうが好きかもと思いました。

次のスポット「大仙公園」を目指します。

大仙公園は、仁徳天皇陵が有名ですが、実は小さな古墳があちらこちらにあります。

さて、堺市博物館に到着です。デジタルスタンプラリーの遂行と並行して今回の目的である企画展を鑑賞に行きました。なお、大仙公園内にある堺市博物館へのアクセスはJR百舌鳥駅がいちばん便利ですが、河内長野から直結している南海三国ヶ丘駅からも歩いて行けます。

こちらが企画展の紹介です。いちばん大きな画像、チラシにもあった仏像こそが岩湧寺の本尊です。企画展は12月22日日曜日までです。料金は一般が200円、高校生・大学生100円、小学生・中学生50円です。

企画展示は博物館のいちばん奥です。ここは常設展のようですが、撮影禁止の展示物については「撮影禁止」と明記してあります。そうでないものについては撮影可能でした。

そして、いちばん奥にあるのが企画展の「羅漢 役行者 行基」です。

岩湧寺多宝塔
岩湧寺多宝塔

本来は岩湧寺の多宝塔に安置していた仏像が現在は現在は堺市博物館に寄託されていることで、その堺市博物館が現在2躯(体)の仏像を企画展に合わせて展示しているわけです。

ご挨拶がありました。企画展の趣旨は山林修行に励んだ3名(羅漢、役行者、行基)に焦点を充てた内容で、この中に寄託している岩湧寺の仏像が含まれているのです。

こちらが出品目録です。裏面にも出品目録があります。この中で下の2点の赤で囲んだものが、岩湧寺の仏像です。こちらの2点については「撮影禁止」となっていませんでしたので、撮影させていただきました。

岩湧寺の本尊・大日如来像。国の重要文化財です。全体的にふくよかで、胸板にも厚みを感じ、精巧に彫られているるのがわかります。さらに漆が塗られたり金箔が貼られたりしておらず、木そのものの木目が見えることでより仏像の美を感じました。

優しそうな表情の大日如来像、正面だけでなく横からみても、正面とは違った表情が見えます。重要文化財としてふさわしい像だと思いました。

多宝塔にあった本尊は、金剛界大日如来で、カヤ材の一木造(いちぼくづくり:仏像の主要部分を一本の木から彫り出した)とのこと。平安時代の作品です。

左側には仏像の底面に描かれている文字です。加賀田村の久保宗秀という人が寺に寄進したものとのこと。

もうひとつが、愛染明王坐像です。手が6つあるのも不思議ですが、それ以上に顔の表情がとても厳しいものになっています。

こちらは河内長野市指定有形文化財とのことで、平安から鎌倉時代にかけて作られたもので、寄木造(よせぎづくり:複数の木材を寄せ合わせて作る方法)です。

無事に、岩湧寺の仏像を鑑賞しましたので、大山公園内にあるふたつ目のスポットに向かいます。

大仙公園内にある百舌鳥古墳群ビジターセンターのスタンプを手に入れました。

大山公園の北側には世界最大級の仁徳天皇陵(大山古墳)があります。とにかく大きいですね。

今回は博物館での仏像鑑賞の時間もあったので、全スポットを歩くのではなく、電車を使ってショートカットすることにしました。したがって大仙公園からは三国ヶ丘駅に行き電車に乗ります。

そして降りたのが、大阪狭山市駅です。ここから大阪狭山市内にある2つのスポットを目指します。

狭山池に行きました。大阪狭山市駅からは狭山池の北側を周回して次のポイント十一里石を目指します。

狭山池の風景です。大きな池ですが、水の量は少なめでした。

ちょうど、師走と会って冬のイルミやクリスマスツリーがあります。これはどの地域もだいたい同じですね。

余談ですが、河内長野の大阪府立花の文化園で植物園のクリスマスというテーマで、12月27日まで真紅のポインセチアドレスの設置が行われています。

昨年のもの
昨年のもの

昨年もポインセチアドレスの企画は行っていました。上から立つことでこのドレスを着ているように撮影ができます。

話が少しそれましたが、ちょうどさやりんの巡回バスが通過していきました。握り飯を食べたり、はなちょうちんで寝ていたりと、さやりんはお気楽なキャラクターですね。

スポットは狭山池から丘を上がります。途中で見つけた象印のチェンブロック看板があります。気になったので調べると、次のような製品(外部リンク)を作っているとのこと。

丘を上がりきったところで、西高野街道との合流点に差し掛かります。

そしてその場所に十一里石のスポットがありました。3つ目のスタンプゲットです。

ちなみに、十一里石とはこちらです。高野山の女人堂から11里(約44キロメートル)の場所を示している石碑です。

安政四年(三年?)と刻まれています。このころはちょうど幕末で、安政三年にハリスが下田に着任しており、安政四年はちょうど幕府と条約締結のための交渉をしています。そして、翌安政五年には安政の大獄が起りました。

反対側には「南無大師遍照金剛」と書いてあります。これは弘法大師空海に帰依するという意味とのこと。

比較的新しく設置された西高野街道の石碑です。

大阪狭山市のマンホールですね。

次の茱萸木八幡宮(くみのきはちまんぐう)までは、西高野街道沿いでも行けますが、今回は別の道(近道)で向かいます。遠くに見える山は大和葛城山です。

河内長野の三日市宿から直線に新しい道があったように、大阪狭山市の西高野街道にも同様の新しい道がありました。

新しい道をまっすぐ行くと、こちらの弘法大師御堂という建物の前に来ます。ここで西高野街道と合流しています。

西高野街道を歩きながら茱萸木八幡宮を目指します。

西高野街道沿いには、画像のように虫籠窓(むしこまど)がある古い家屋が残っています。

そして、こちらが茱萸木八幡宮への入り口です。

茱萸木八幡宮は、何度か訪問したことのあるスポットです。

こうして4つ目のスタンプをいただきました。後2ヵ所は河内長野市内です。

さて、日を改めて河内長野市内のスポット2ヵ所を回りました。

最初は、西高野街道沿いにある晴明塚、安倍晴明ゆかりのスポットですね。詳しくはこちらに記載していますが、ここに晴明塚があるのは、安倍晴明がこの場所でこの日の天気を占った結果「晴れ」と出たのに、そばにいた物乞いの老人が「そろそろ雨が降る」と言いうと、本当にその通りに雨が降り出しました。

晴明の占いが負けたことで、自分の浅学を恥じ、その場で書物を焼き捨てたという伝承が残っています。「弘法にも筆の誤り」ならぬ「晴明にも占いの誤り」ですね。

あとひとつです。

河内長野市内でもこの辺りは空が広いというか、開放的な気分になります。山も堺市や大阪狭山市と比べて、とても近いですね。

河内長野駅前で東高野街道と合流して、高野街道となりました。最終スポットは、すぐそこです。

酒蔵通りです。ついにゴール地点です。

見事にすべてのスタンプを集めました。そしてマークが黒から茶色に変わりました。

すべて集めるとプレゼントのマークが登場しました。

酒蔵通りの天野酒さん、年内休みなしで営業とのこと。

せっかくなので、お正月用の日本酒を買って帰りました。

さて、河内長野駅前の観光案内所にスタンプを集めた報告です。

ぶじ全部回ったことをスタッフの方に確認してもらった後に、アンケートに答えます。

そして、参加賞をいただきました。

こちらが参加賞です。あとは自治体特産品セットの抽選(当選者18名)に自動的にエントリーされるそうで、抽選後の当選者には、メールでの連絡があるそうです。期間はあとわずかですが、博物館の岩湧寺の仏像鑑賞とスタンプラリーに時間と興味があれば、ぜひ参加されてはいかがでしょう。

河内長野市観光案内所

住所:大阪府河内長野市長野町5

アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩2分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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