【河内長野市】ニッキの香りがレトロ懐かしい!観心寺前で創業半世紀、菊水きりいしの にっき餅をお土産に
なんとなくレトロで懐かしい響きのある「ニッキ(肉桂)」。これは日本産のクスノキ科ニッケイ属の常緑樹を原料として作られる、香辛料のことです。同じ木の、幹の皮を使ったシナモン(桂皮)と違い、ニッキは根の皮の部分を使っているのが大きな特徴だとか。
ニッキは江戸時代に日本に伝わり、主に和菓子の原料となりました。このニッキを使ったお菓子は河内長野でも製造しており、名刹観心寺さんの目の前で、菊水きりいし(桐石)さんが製造販売をしています。
菊水きりいしさんでは、にっき餅とくさ餅をお土産として販売しているので、先日観心寺に参拝した後に買って帰りました。
菊水きりいしさんは、観心寺の正面山門からみて道路を挟んだ反対側にあります。
店主さんに少しお話を伺いました。にっき餅とくさ餅は、製造を開始して半世紀以上になるとか。以前は毎日店は開いていましたが、店主さんの母親にあたる人が引退してからは、土日のみの営業になったそうです。
土日でも雨が激しい日などは臨時休業することもあるとか。そういう意味では晴れた休日の日に来訪できて非常にラッキーでした。
にっき餅とくさ餅は、添加物を入れていないため、出来立てを冷凍された状態で販売。それを自然解凍して食べるようになっています。
にっき餅とくさ餅は、昨年購入して非常においしかったので、再度お土産にと思ったのですが、この日はちょうど時間もあり、時間もお昼時だったのでお店で軽く食べようとなりました。
こちらが食堂としての菊水きりいしさんのメニュー。うどんやそば、丼物、それからぜんざいやあべかわ餅など、門前の茶屋らしいメニューが並びます。
店内の様子です。私はお昼少し前に入ったので、このときにはまだお客さんはいませんでした。しかし、私がメニューを注文したら、とたんにお客さんが入ってきました。
昔ながらの食堂の雰囲気ですが、壁にはいろんな絵や写真が飾られていました。
天井の様子です。木目に簾のようなデザインとなっており、気持ちの上で落ち着きますね。
客席の窓からは、道路を挟んで観心寺さんの境内が見えます。
こちらがメニューです。お昼時でしたが、気分的にうどんやそばといったごはんものよりも、甘味系を欲していたようです。ということで、右端からのふたつ、ぜんざいとあべかわ餅をいただきました。
またお土産だけではなく、店内でもにっき餅や草餅が味わえるようです。
こちらが、うどんとそばのメニューです。定番のうどんそばと丼物がそろっているので、グループで来て好みがわかれても安心ですね。
ということで、あべかわ餅が来ました。第一印象はボリュームの多さ。大きい餅がふたつ、きな粉がまぶされています。実に食べ応えがありました。
こちらは同行者が注文した、ぜんざいです。お決まりの塩昆布がのっていますね。
ふたを開けると、こちらも食べ応えのある焼き餅がふたつ入っています。焼き餅の香ばしさが、ぜんざいの甘さとの相性がぴったりで、箸休めの塩昆布も絶妙。
あべかわ餅もぜんざいも、いわゆるご飯ものではありませんが、しっかりと大きな餅をいただいたので、おなかも膨れました。
ということで、家に持ち帰ったにっき餅とくさ餅。包装紙には観心寺の門前らしい楠木正成を象ったイラストがついています。
包装紙をとったところ。この中ににっき餅とくさ餅が3個づつ入っています。
こちらは蓋を開けたところです。
こちらがにっき餅です。鼻に近づけるだけでニッキの香りがして、なぜか懐かしく感じるから不思議。口に入れると、口の中にさらにニッキの香りが広がりました。
こちらはくさ餅です。こちらの香りは、にっき餅ほどではありませんが、口の中に入れると草らしい野性的な香りが口の中にさわやかに広がります。にっき餅とは全く違う味わいですね。今回もおいしくいただきました。
土日に観心寺に参拝されるとき、帰りにぜひ菊水きりいしさんで名物を。お勧めの、レトロ懐かしいお土産です。
菊水きりいし
住所:大阪府河内長野市寺元
電話:0721-62-3108
定休日:月~金(土日のみ営業、雨天時など臨時休業あり)
営業時間:非公表(要確認)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 観心寺バス停から徒歩4分