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ノニト・ドネアが出場するWBCバンタム級タイトル空位決定戦が2週間延期

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:ロイター/アフロ)

 2日後に行われる予定だったWBCバンタム級タイトル空位決定戦、ノニト・ドネアvs.アレクサンドロ・サンチアゴが2週間延期された。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20230707-00355716

Amanda Westcott/SHOWTIME
Amanda Westcott/SHOWTIME

 つまり、7月29日の4冠統一ウエルター級タイトルマッチ、エロール・スペンス・ジュニアvs.テレンス・クロフォードの前座に急遽組み込まれたのだ。ドネアとサンチアゴは、SHOWTIMEのPPV放送第2試合に登場する運びとなった。

 29日の興行は、WBCスーパーウエルター級タイトル挑戦者決定戦として、同3位のヘスス・ラモス・ジュニアと、7位のセルヒオ・ガルシア戦が予定されていた。だが、ラモスが手の負傷で欠場し、代役であるヨエニス・テレスとガルシアのスーパーウエルター級10回戦に変更となった。

 また、同日の前座カードの一つだったヘビー級10回戦、グルゲン・ホフハニシャンvs.ビクトール・ファウストも、ファウストが背中のケガにより辞退し、試合そのものがキャンセルとなった。

 近年稀にみるメガ・ファイトを盛り上げるべく、PBCはドネアvs.サンチアゴを2週間後の興行に移行させたのである。

42勝(28KO)7敗のドネア
42勝(28KO)7敗のドネア写真:ロイター/アフロ

 42勝(28KO)7敗の40歳、ドネアは突然の延期をプラスに捉えているようだ。彼は語った。

 「ボクシングの歴史に刻まれる夜に、再び世界チャンピオンになる機会を得られて感激だ。チャンスを与えてくれた自分のチームに心から感謝するし、それを生かすために全力を尽くす。

 ディフェンスとスピードアップに懸命に取り組んできた。素晴らしいキャンプだったし、リングに上がるのが待ちきれないよ」

 益々、29日が楽しみになってきた。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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