米国株への投資 初心者が気をつけるべき3つのポイント ETFを効果的に活用させる
世界経済にダイレクトに投資をできる外国投信。その中でも日本の証券会社から簡単に投資ができるETF(上場投資信託)や投資信託(ファンズオブファンズ 投資信託のうち、運用会社が別の投資信託に投資するもの)についてお伝えします。
世界中の投資家の多くが米国市場に投資をしており、米国市場にはお金が集まりやすいという状況です。通貨も世界一の流通量で安定している米ドルで投資が可能です。ただし、その分ボラティリティ(変動率)も高くなります。投資の初心者はどのようにして米国市場に投資をすればよいのでしょうか。
1.ETF(上場投資信託)やインデックスファンドを活用
私も米国市場で取引をしており、米国株の個別株やETFを活用しています。個別株としてはビックテックとも言われているGAFAMは比較的安定して成長を続けてきていると言えます。また、SaaS(Software as a Service)企業などもテック系で成長性が高い分野です。
個別株はちょっと難しいという人におすすめなのが、ETFやインデックスファンドを経由して世界経済に投資をする方法です。米国市場では米国市場以外にも様々な市場の株価指数に連動したETFを取引することが可能です。
ETFの選び方が分からないという人はまずは運用会社で選べばよいでしょう。例えば、VanguardやBlackRockのETF(上場投資信託)は非常に有名で日本でも多くの方が資産運用に取り入れています。日本のネット証券を経由させて、ETF(上場投資信託)を購入することができます。また、公募投資信託の中で主要な株価指数インデックスをベンチマークにしている投資信託を選ぶ方法もあります。
次にどの投資対象を選ぶかです。まずは主要なインデックスから選べばよいでしょう。
また、最近ではゴールドやシルバーなど貴金属、エネルギー、農業など商品市場に連動したETFの取引もできます。例えば、iシェアーズSliverTrsutやGoldTrustなどETFを活用させれば現物を保有しなくても貴金属取引でキャピタルゲインを追求することは可能です。
金の現物取引やビットコインなどは総合課税ですが、株式を通じて取引をすれば税率が低くなる可能性もあります。
ETFは取引方法や税金など基本は株式と同じと考えるとよいでしょう。投資信託と同じ要素もあるために保有中の少額の信託報酬はかかります。
2.長期投資を心がけ、短期の価格変動は気にしない
米国市場で取引をするには、市場開いている時間に取引をする必要があります。サマータイムなどでは開始時間が変わります。また、為替の取引をし、USDに変えてから発注をすることになります。日本からだと、夜の時間に取引をすることになるので少々大変ですが、長期保有する形であれば寄付(当日最初の売買)で取引をしても問題ないでしょう。
為替レートや日々の損益などはアプリや証券会社のサイトを見ると見えてしまい気になってしまいます。ですが、短期の価格変動は気にしないようにし、長期で考えるようにしましょう。
3.リバランス等のメンテナンスは年に一度
自分が保有しているポートフォリオのメンテナンスは1年に一度程度考えましょう。高くなり過ぎている投資対象を一部売却し、反対に割安な投資対象を買い増すなどの作業を行います。
初心者の陥りがちな罠として、逆をしてしまうことが多くあります。損をしている投資対象を売って、高くなっている投資対象を買い増しがちなのです。
しかし、バブルが発生して異常に高くなっている銘柄はその反動でまだ上昇していない銘柄よりも急落率が高い場合が多いのです。反対にまだ上がり切れていない銘柄は下落の幅も小さいなどはよくあります。
教科書通り機械的に行い、できるだけ感情を入れないように心がけましょう。資産運用で最も重要なことは資産配分(アセットアロケーション)と規律(ディリプリン)だとも言われています。
海外投資というと敷居が高いですが、海外ETFや投資信託を活用すれば日本でも気軽に始められます。また、税制で有利なNISAやイデコも是非活用させたいですね。
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