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子どもがお手伝いするメリットと楽しくお手伝いできる方法~元保育士パパが教える【お手伝いのすすめ】

hirofuminice元保育士Webライター

子どもが小さいうちに、お手伝いを経験させたほうがよいということは、多くの人がわかっていると思います。しかし、具体的にお手伝いをさせるとどのようなメリットがあるのかわからない人もいるのではないでしょうか。また、お手伝いをさせようと思っても危険が伴ったり時間がかかったりして、なかなかさせてあげられていないという人もいるでしょう。

今回の記事では子どもがお手伝いを経験することのメリットや、親も子もストレスなく笑顔でお手伝いを経験できる方法を解説します。

子どもがお手伝いを経験する5つのメリット

初めてのことをやると大人も最初は失敗してしまうことがありますが、子どもは尚更です。しかし、子どもがお手伝いを経験することにはたくさんのメリットがあります。主なメリットを5つ紹介します。

子どもがお手伝いを経験するメリット① 生活力が身に付く

人間は毎日生活していくうえで、やらなければならないことがたくさんあります。家事もそのうちの1つですが、家事を1つとっても掃除、洗濯、料理などいろいろあります。誰でも得意、不得意がありますが、特に1人暮らしをすると嫌でも全て自分でやらなければなりません。1人暮らしではなくても、全て家族任せで何もできないようでは困ります。大人になってからできるようになる人もいますが、子どもの頃から経験することで習慣になり、苦手なことも克服できるでしょう。

子どもがお手伝いを経験するメリット② 考える力が身に付く

最初は親に教えてもらいながら経験し、覚えていきます。失敗することもありますが、失敗することでうまくいく方法を学びます。そして、繰り返しやるうちに自分で効率のよい方法を思い付くこともあるでしょう。毎日同じことを繰り返してやることで、自分で考えたり工夫したりする力が身に付くのです。

子どもがお手伝いを経験するメリット③ 自信や意欲が高まる

最初はうまくできなかったことができるようになったり、親に褒めてもらったりすることで子どもの自信になります自信がつくことで、さらにお手伝いをしたいという意欲につながるでしょう。その経験を繰り返すことで自信や意欲はますます高まり、自己肯定感の向上にもつながります

子どもがお手伝いを経験するメリット④ 責任感や自立心が芽生える

お手伝いを任せてもらい、できるようになることで子どもは達成感も味わうでしょう。そして、任せてもらったお手伝いを自分がやるべきこととして責任をもってやろうとする責任感や、自分のことは自分でやろうとする自立心が芽生えていきます

子どもがお手伝いを経験するメリット⑤ 親子の絆が深まる

お手伝いの中には料理など子ども1人だけでは難しいため、親子一緒にやることも多くあります。親子一緒に料理や掃除をすることは親子のコミュニケーションになり、絆が深まることでしょう。

子どもがお手伝いをするときに注意すべきこと4選

子どもがお手伝いを経験することにはたくさんのメリットがありますが、親の接し方によっては逆効果になることもあります。逆効果にならずメリットにするための注意点を4つ解説します。

子どもがお手伝いをするときに注意すべき点① 丁寧に伝える

普段子どもが見慣れていることや初めてでも簡単にできるお手伝いならよいですが、難しいお手伝いを初めてするときには見本を見せながらやり方を丁寧に伝えましょう。丁寧に伝えても最初は失敗することもあるので、失敗しても当たり前という温かい気持ちで見守ることが大切です。

子どもがお手伝いをするときに注意すべき点② 最後まで見守りながら待つ

子どもがうまくできないと、つい口や手を出してしまいがちになります。しかし、危険なことや子どもが困ってしまったとき以外は手を出さず待ちましょう。言葉かけも励ましやヒントなどにとどめて、子ども自身が最後までやろうとする姿を見守ることが大切です。

子どもがお手伝いをするときに注意すべき点③ 感謝を伝える

子どもが上手にできたらたくさん褒めることはもちろん大切ですが、褒めること以上に大切なことは感謝の気持ちを伝えることです。たとえ上手にできなくても「お手伝いしてもらって助かったよ。ありがとう」という感謝の言葉をしっかりと伝えてください。

子どもがお手伝いをするときに注意すべき点④ 失敗しても叱らない

子どもは一生懸命やったのにうまくできなければがっかりし、悲しく思います。しかし、そのうえ親に叱られたり責められたりしたらますます自信を失くし、二度とお手伝いをしたくないと思うかもしれません。子どもがうまくできないのは当たり前だと思い、うまくできなくても決して責めず「またやってみようね」「次はきっとうまくいくよ」など温かい励ましの言葉をかけましょう

親も子も笑顔でお手伝いを経験できる方法

子どもにお手伝いをさせたいと思っても毎日忙しく、時間や親の気持ちに余裕がないとなかなか難しいと感じる人はたくさんいます。せっかく子どもにお手伝いをお願いしても、子どもが失敗してしまい子どもが泣いてしまったり後始末が大変になったりすることもあるでしょう。また、親がやったほうが速くて簡単なことも多いため、なかなかさせてあげられないという人もいます。

ここでは、親も子どももストレスがなく楽しくお手伝いができる方法を3つ紹介します。

親も子も笑顔でお手伝いを経験できる方法① 無理はしない

子どもはできることが増えてくると、進んでお手伝いをやりたがります。また、習慣になるようできるだけ毎日お手伝いをすることが理想的です。しかし、仕事で帰りが遅くなって焦っているときに子どもが失敗してイライラしてしまったり、時間がかかって寝るのが遅くなってしまったりするなどストレスになる場合は無理に毎日やる必要はありません。「お手伝いは土日だけ」「時間に余裕がないときはお手伝いを休む」など家庭でルールを決めましょう。そして、「お仕事の日は時間がないからお休みの日にお手伝いしてね」「時間がない日はお手伝いをお休みしようね」など子どもには事前伝えて納得してもらうことが大切です。

親も子も笑顔でお手伝いを経験できる方法② 1人でできるお手伝いをさせる

毎日お手伝いが経験できる方法としては、危険を伴わず1人でできるお手伝いをさせる方法がおすすめです。たとえば、新聞や郵便物を取ってくるお手伝いは失敗することはありません。また、「洗濯物を畳む」「テーブルを拭く」などのお手伝いはうまくできなくても大きな支障はないでしょう。忙しい平日は子ども1人でできるお手伝いをして、子どもだけでは難しいお手伝いを休みの日にするようにすることで、お手伝いが毎日の習慣になり、いろいろなお手伝いを経験することにつながります

親も子も笑顔でお手伝いできる方法③ お手伝いグッズを準備する

子ども用のエプロンやほうき、洗濯カゴなどお手伝い専用グッズを用意することで子どもはますますお手伝いへの意欲が高まり、楽しくできるでしょう。また、子どもは全員お手伝いが大好きとは限りません。中には「もっと遊びたい」「めんどくさい」「上手くできない」などの理由でお手伝いをやりたがらない子もいます。お手伝い表やカードを作ってお手伝いができたらスタンプを押したりシールを貼ったりすると励みになり、楽しくお手伝いができるでしょう。

まとめ

お手伝いを始める年齢は、特に決まっていませんが、2歳~3歳頃から簡単なお手伝いができるようになります。また、お手伝いにはたくさんの種類がありますが、子どもができそうなお手伝いを無理なく経験させることが大切です。お手伝いにはたくさんのメリットがあるので、各家庭で親子ともに楽しくお手伝いができる方法を工夫し、子どもの健やかな成長につなげましょう。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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