ユベントスを退けた、グアルディオラ監督の鮮やかな戦術的交代
「リーグ」と名付けられながら、ベスト16以降をトーナメントで争うチャンピオンズリーグ。まさに一戦必勝の絶対に負けられない戦いだが、W杯が90分一本勝負なのに対して、CLはその倍の180分。第1戦と第2戦の時間的な間隔も加わるので、それは長い戦いになる。見る側はベンチの顔ぶれや監督采配など、互いの戦力を総合的に比較検討しながらじっくり観戦できる。
先日、第2戦が行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、バイエルン対ユベントスも例外ではなかった。ストーリー性、エンタメ性を膨らますことができる、サッカーの醍醐味が凝縮された一戦だった。
逃げるユーベ。追うバイエルン。通算スコアは前半28分の段階で4−2。ユーベがリードした。追う側の監督は何をするのか。グアルディオラの繰り出す手に、とりわけ注目が集まった。
シャビ・アロンソを下げてコマンを投入。後半16分の交代こそが試合を分けたポイントになる。シャビ・アロンソは守備的MF。一方、投入したコマンはウインガー。ベンチに下げる選手と別のポジションの選手を投入する、いわゆる戦術的交代だ。
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