数字で振り返る前半戦~パリーグ編~
首位・楽天と最下位・オリックスのゲーム差は7.5。
パリーグもセリーグ同様にチーム成績から現状を読み解いてみよう・・と思いきや打撃も投手も数字にほとんど差が現れない。数字の面からも正に混パとなってます。更に不思議なことに得失点差は
楽 +32
ロ -7
西 +46
日 -9
ソ +54
オ -17
と全く順位と連動していない。
チーム成績で差がつかないなら個人やな。
やっぱり野球はエースと4番やろ、ということでセリーグの時にはあえて触れなかった個人に注目します。
その前にセイバーメトリクスの有名な指標とその意味をもう一度
OPS(出塁率+長打率で“攻撃力”を表したもの)
QS率(先発が6回3失点に抑えた確立で“先発がどれだけ試合を作ったか”を表したもの)
WHIP(被安打+与四球を投球回で割ったもので、1イニングに何人の走者を出すか“投球の安定感”を表したもの)
楽天・・海を渡りそうなエースと海を渡って来た主砲
田中将大
13勝無敗、防御率1.22、WHIP0.95、奪三振率7.06、与四死率1.51という圧倒的な成績を残しQS率は驚異の100%。相手からすればお手上げ状態、後半戦もケガだけはしないでね。
ジョーンズ
打率は.226ながらリーグトップの61四球を選び出塁率は.380と高水準。.800を超えると一流打者と言われているOPSでも.836と結果を残す。日本での球筋に慣れたら後半戦は打率上がるかも。
ロッテ・・抜きん出た数字はなくとも首位争い、これぞチーム力!
西野勇士
勝率とQS率は共に7割を超える。前半戦の活躍は実力か一過性のものなのか。研究されマークされる後半戦に真価が問われる。
今江敏晃
決して4番タイプでは無く、打撃成績を見ても他チームの4番と比べると印象は薄い。それでもリーグトップのOPS.996を誇る井口とのコンビで首位争いのチームを引っ張ってくれるはずだ。
西武・・いいぞ、平成生まれの若人!
菊池雄星
勝利数、防御率、QS率、WHIPでリーグ2位の成績を残しチームを引っ張る。上にいるのはマー君だけだ!6球団が競合した才能を見せてやれ!
浅村栄人
全国制覇を成し遂げた高校時代は1番・ショートだったが今や4番・ファースト。リーグ2位のOPS.971と結果を残しチーム本塁打の3分の1に当たる17本塁打を放つ。
P.S.今年も桐蔭強いですね。
日本ハム・・大谷じゃなくて優勝争いでの注目を!
木佐貫洋、吉川光夫
共に防御率2.90で6勝、投球回も90回で同じ。更にQS率は約60%でWHIPも1.2前後と成績が酷似。大黒柱と呼べる存在がいなくても、Wエースの好投が続く限り大型連敗の心配は無い。
中田翔
3割を超える打率にリーグトップの22本塁打、OPS.942はリーグ3位と次のWBCでは間違いなく4番を打ちそうな打棒を披露。後半戦も新世代の怪物と言われた打撃を期待したい。
P.S.今年の桐蔭も打線いかついですね。
ソフトバンク・・得失点差+54でなぜ5位なんだ?
攝津正
防御率2.39、QS率79%で9勝を挙げる活躍を見せ、奪三振率8.33は先発投手の中で最高の数字。不思議と借金を背負うチームを救うためエースはもう負けられない。
松田宣浩
交流戦では打率.360、OPS.953と大当たりで優勝に大きく貢献。最近はちょっとお疲れ気味?リーグ最多の369得点を叩き出しているチームの中心としてあの頃の輝きをもう1度!
オリックス・・投打の軸は安定している、ホンマにCS狙えるで!
金子千尋
6完投はリーグトップでQS率81%はリーグ3位。7.66と高い奪三振率を誇り安定感抜群のエースは、最下位脱出へ向けてリーグ最多の投球回をどこまで伸ばせるか。
李大浩
打率、本塁打、OPS、安打数、出塁率、長打率全てでトップ10入り。3位西武とは4.5ゲーム差。すっかりオリックスの顔となった主砲のバットがCS争いを熱くする。