どっちが得でどっちが損か? 感情が大きい人、小さい人。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日のテーマは、「感情が大きい人、小さい人」です。
世の中には、感情が大きい人と小さい人がいます。
感情が大きい人は、小さな刺激でも、大きな喜びや悲しみを感じます。
いっぽう、感情が小さい人は、少しくらいの刺激では、大きな喜びや悲しみを感じません。それが、感情が大きい人と小さい人の違いです。
感情が大きい人と小さい人、どちらいいとか悪いとか、どちらが幸福とか不幸とか、ありません。私が言いたいのは、「世の中には、感情が大きい人と小さい人がいるのですよ」ということです。
感情が大きい人は、小さな刺激でも大きく感情を揺さぶられ、
感情が小さい人は、大きな刺激でも少ししか感情を揺さぶられないということです。
この感情が大きい小さいは、ほぼほぼ生まれつき決まっています。
中には、「後天的に、感情の大きさや小ささを獲得された」とおっしゃる人もいるかもしれませんが、概ねは、生まれ持った性格、気質、特徴と言っていいでしょう。
感情が大きい人は、何気ない些細な出来事からでも、大きな感動を味わうことが出来ます。ここで言う感動とは、マイナスなこともプラスなことも含まれます。
感情が大きい人は、喜んだり悲しんだり怒ったり、常に忙しいです。よって感情が大きい人というのは、自分の感情を常に揺さぶられ続けていることが多いので、結果、精神的に疲れやすい…ということが言えます。
感情が大きな人は、自分の持つ感情の波の激しさを、必要以上にマイナスに捉えることが多いのですが、そんなに嘆き悲しむこともないです。
何故なら、感情が大きい人は、自分が感情の大きさによって、得することもたくさんあるからです。
例えば、感情が大きい人は、近所にあるショッピングモールのイルミネーションを観るだけで、わざわざディズニーランドのエレクトリカルパレードを観に行かなくっても、非常に大きな感動を覚えることが出来ます。
感情が大きい人は、ユーチューブを少し観るだけで、わざわざコンサートやライブに行かなくっても、涙が出るほどの大きな感動を覚えることが出来ます。
それが感情が大きい人の利点です。
感情が大きい人は、望む望まないに関わらず、日々、ハラハラ・ワクワク・ドキドキ・ヒヤヒヤ・ヒリヒリした毎日を過ごしていることが多いです。よって、自らワクワクやドキドキに飛び込もうとしなくてもいいです。自己啓発系の講師が言う、「ワクワク・ドキドキした毎日を過ごしましょう!」なんて声は無視して構いません。
感情が大きい人は、小さな刺激に対し、大きく感情を動かされることが多いので、結果、情緒不安定になりやすいですが、まずは、そんな自分をまるごと受け容れてしまいましょう。この「自分を受け容れる」ということは、非常に大切なので、ここは強調しておきたいところです。
その上で、感情をコントロールしようとするのではなく、自分の行動をしっかりコントロールすることに心砕いていきましょう。そう、コントロールすべきは、感情ではなく行動ということです。
感情の大きな人にとって、自分の感情をコントロールするというのは、非常に難しいことです。それは感情が小さな人には想像も出来ないことかと思います。ですから、とにかく行動です。コントロールするのは、感情ではなく行動ということです。
感情が大きい人は、常に自分の感情に圧倒されることが多いかと思うのですが、それだからこそ、日々のルーティーンワークを大切にして生きていきましょう。そう、毎日を淡々と過ごすということを大切にすることです。
大丈夫です。
感情が大きい人は、日々を淡々と生きていっても、退屈することはありません。つまらない毎日が繰り返されるという感覚を覚えることもありません。
感情が大きい人は、感情が小さな人が感じられないような出来事から、きっと大きな感動を覚える日々を送ることが出来るでしょう。そう、感情が大きな人にとって、何気ない毎日は、大きな冒険の連続になるのです。
感情が大きな人にとって人生とは、荒波が立つ大海原に、手漕ぎで向かう小舟のようです。いっぽう、感情が小さな人にとって人生とは、穏やかな海を、大きなエンジンを搭載した大型船で航海するようなものです。そう、感情が大きな人と小さな人では、最初から人生観がまるで違うのです。
感情が大きな人にとっては、毎日が挑戦の連続です。試練の連続です。それは感情が小さな人にとっては考えられないことかと思います。よって感情が大きな人は、無理することは避けましょう。自分のペースというものを守り、この人生という荒波を生き抜いていきましょう。
感情が大きな人は、たとえ、感情を大きく揺さぶられることに遭遇しても、必要以上に動揺することなく、やるべきことを淡々と、そして誠実にやっていきましょう。
大切なのは、マイナス感情をコントロールすることではなく、建設的な行動をし続けることです。どうぞそのことを忘れずに、悔いのない毎日を送っていって欲しいと思います。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。