フランス航空宇宙軍のA400M輸送機が空自入間基地に初飛来 飛行中のコックピット内を撮影(動画付き)
フランス航空宇宙軍のA400M輸送機が28日、航空自衛隊入間基地に初飛来した。航空自衛隊と日本国内で初めて共同戦闘機訓練を実施するために来日したもので、この日は入間基地や所沢航空記念公園周辺で、フランス戦闘機「ラファール」を含む日仏共同展示飛行が実施された。
筆者を含む内外の取材陣約20人は同日午前に入間基地からA400Mに同乗取材した。飛行中のコックピット内を取材・撮影したり、ラファールを含むフランス軍のインド太平洋地域への大規模展開訓練「ミッション・ペガーズ 2023」所属航空機と空自航空機による航過飛行を機内から撮影したりした。
SNSでもA400Mやラファールの飛行シーンが数多く投稿されている。どれも航空ファンの熱い思いが感じられる。入間基地は大型輸送機などが離発着する空自の主要基地で、戦闘機は普段運用していない。
●所沢は「日本の航空発祥の地」
所沢は1911年(明治44年)に国内で初めて飛行場ができた「日本の航空発祥の地」だ。1919年(大正8年)にフランス陸軍フォール大佐率いるフランス航空教官団が航空技術を日本に伝えるため、所沢飛行場で航空技術を指導した日仏防衛交流にゆかりがある場所だ。フォール大佐の胸像が所沢航空記念公園内に設けられている。
在日フランス大使館は発表文で「仏軍の航空機と航空自衛隊の航空機数機が、太平洋国家であるフランスと日本を結ぶ歴史的な繋がりを祝し、所沢市上空を飛行」と説明した。そして、特にフランス航空宇宙軍参謀長のステファン・ミル空軍大将の訪日が「日仏空軍種間の歴史的な繋がりと運用面の協力を強化するものとなる」と強調した。
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