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「30本塁打デュオ」と「20本塁打クインテット」がそれぞれ誕生。オズーナは約1ヵ月ぶりのホームラン

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョシュ・ネイラー(クリーブランド・ガーディアンズ)Sep 18, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月18日、ジョシュ・ネイラー(クリーブランド・ガーディアンズ)は、シーズン30本目と31本目のホームランを打った。

 ガーディアンズでは、ホゼ・ラミレスが35本塁打を記録している。ちなみに、チームメイトでもある弟のボー・ネイラーは、12本塁打だ。

 ラミレスとネイラー兄が結成した「30本塁打デュオ」は、今シーズン4組目。その前の3組のうち、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジホアン・ソトは、すでに「30本塁打デュオ」を超えて「40本塁打デュオ」となっている。現時点のホームランは、53本と40本だ。それについては、こちらで書いた。

「ソトが25歳で通算200本塁打に到達し、同時にヤンキースでは63年ぶりの「40本塁打デュオ」を結成」

 ボルティモア・オリオールズのアンソニー・サンタンデアガナー・ヘンダーソンも、41本塁打と37本塁打なので、「40本塁打デュオ」に近づいている。あと1組は、ニューヨーク・メッツの2人、33本塁打のピート・アロンゾと31本塁打のフランシスコ・リンドーアだ。

 彼らのうち、ジャッジ&ソトとラミレス&ネイラー兄の2組は、「100打点デュオ」でもある。こちらは、他に1組。カンザスシティ・ロイヤルズのボビー・ウィットJr.サルバドール・ペレスがそうだ。それぞれ、136打点と103打点、107打点と105打点、108打点と103打点を挙げている。「100打点デュオ」の一番乗りは、ラミレス&ネイラー兄だった。

 また、アリゾナ・ダイヤモンドバックスでは、今シーズン1組目の「20本塁打クインテット」が誕生した。9月19日の1打席目と2打席目に、コービン・キャロルがシーズン20本目と21本目のホームランを打った。キャロル以外の4人は、ケテル・マーテイが32本塁打、エウヘニオ・スアレスが28本塁打、クリスチャン・ウォーカーが26本塁打、ジョク・ピーダーソンは22本塁打だ。

 キャロルの本数は、新人王を受賞した昨シーズンの25本と大きく違うわけではない。だが、今シーズン、ダイヤモンドバックスが89試合目を終えた7月6日の時点では、出場87試合で2本塁打。出塁率も.300を下回っていた。その後は、出場61試合で19本塁打と出塁率.362だ。昨シーズンは、出塁率.362を記録した。

 9月19日を終え、シーズン20本塁打以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)は、8月20日以来となる、ホームランを打った。約1ヵ月前に37本目を打った時点の順位も、現在と同じナ・リーグ2位だが、トップの大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)との差は2本だった。

 とはいえ、レギュラーシーズンが終わるまでに、あと2本のホームランを打てば、昨シーズンに記録した、自己最多の40本塁打に並ぶ。また、昨シーズン、40本塁打以上の6人中、今シーズンも40本以上は、今のところ、大谷しかいない。

 オズーナと同じく、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)とアロンゾも、2シーズン連続40本塁打以上まで一桁ながら、到達するには、シュワーバーがあと5本、アロンゾはあと7本のホームランを要する。ブレーブス、フィリーズ、メッツの3チームとも、レギュラーシーズンの残りは10試合だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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